エリック・シャンピオン
アコーディオン

¥2,200 (税込)

在庫切れ

商品コード: CP-2009 カテゴリー:

説明

私はブレヨー地方の中心、サン・ボネ・プレ・リオンの出身である、だから1970年代半ばに音楽団体「レ・ブレヨー」に参加したのはごく自然なことであった。民俗ダンスと平行してディアトニック・アコーディオンの実技の勉強から始め、その後1980年代の半ばに、幾人かの協力者たち(アラン・バルス、マガリ・シャンピオン、ディディエ・シャンピオン、エリック・クーステックス)と共にピュイ・ド・ドーム県西部(コンブライユ、モン・ドーム・エ・ドレ、アルタンス)の楽曲採譜作業を行った。数々の音楽グループ(クールール、オー・フォルト、バルダーヌ)を立ち上げ、それらと何枚ものアルバムを録音し、私はオーヴェルニュ地方の音楽と民俗ダンスに関する演奏家、舞踏家、蒐集家、教育者としての行動を展開してきた。この土地ブレヨー地方のブドウ産地ガムーネは、私にとってまさに民俗芸能のラボラトリーである。このCDのために選ばれた楽曲の数々は、3つの軸によって繋がっている。ひとつはコンブライユ地方に伝わる楽曲であること。パリ、カンタル、アヴェロン、ロゼリアンといった地方で演奏されるオーヴェルニュ音楽とは一線を画した楽曲で、広く知られているものではない。ピュイ・ド・ドーム県の西側に位置するこの地方は、もともとヴィエル・ア・ルー(ハーディーガーディー)とコルヌミューズ(バグパイプ)の国であり、2つの世界大戦の間(1930年代)の頃からディアトニック・アコーディオン次いでクロマティック・アコーディオンが流行するようになった。この土地の人たちが言う「ブッファレル」という踊りは、ポルカ、スコティッシュ、マズルカなどと同じ時期に流行した。チュールのモージャン社、ブリーヴのドドニ社といったアコーディオン製作の会社のある町に近く、またカタログ通信販売のパジョ社のあるジャンザという楽器職人の多くすむ町、そしてカタログ販売の大手マニュフランス社のあるサン・テチエンヌも近くにあるということ、それに加えて、この世を去って久しいがわれわれの記憶に生き続けている、マゼノのような例外的に優れた演奏家たちが数人いたことが。この土地のアコーディオン愛好に関するただならぬ幅の広さを説明するものである。いかなる村はずれのいかなる家と言えども、この音色、この楽器を知らぬものはなかっただろう。いろいろなモデルのアコーデオンが共存していることが、新しい楽曲を生むきっかけともなった。幸いなことに私は最新の演奏家たちの楽曲採集をすることができた。この出会いで私はこれらの演奏家たちの謙虚さと寛大さに感じ入り、私が自分の演奏において分ち合いたいと望んでいる感動のようなものを覚えた。2つめの軸として私が強調したかったのは、スタンダード曲とするための作業である。これらの楽曲は絶えることなく全く新しくまた独創的な解釈で演奏されるべきものである。これらの音楽作品に関する仕事は次世代も続けて欲しいし、私が今日興味を抱いているこれらのものが、絶えることなく新しい形で再生して欲しいと望んでいる。そして3番目に私はこれを今日の音楽スタイルによるものにしようと思った。伝統的ダンスと音楽の楽曲は今日多くの演奏家たちによって演奏されている。バル(ダンス会)、コンサート、スペクタクルは頻繁に行われており、新しいテーマはこの民俗的財産をさらに豊かにするものである。私はこのCDに私自身が最近作曲したものをいくつか加えた。そして私がこれらの楽曲を演奏するための演奏スタイルの多くは、私が出会ったたくさんの演奏家の修辞法から借りてきたものである。彼らの楽曲を演奏する時に彼らが用いる演奏法を私はさらに探究を深めて、そのテクニックを覚えて進化させようとすることによって、私は彼らの修辞法をさらに広く展開させているということである。
2002 年5月 エリック・シャンピオン 

1. コンブライユのジアット
2. カスタニェット
3. 父の古いスコティッシュ/ドド・ロッフェのスコティッシュ
4. 悪魔の穴/神のお慈悲
5. ドドのポルカ/フェリックス・ロビヨンのポルカ
6. ギュストゥーの仗/ジョリー・ミュゼット/ベルジョーのブーレ
7. オープチ爺のマズルカ/オープチ爺のモンタニャルド/わが家の裏に
8. キヌー
9. ミエット
10. 男の子
11. ロモール・オ・ロ・ビコット/レス・チウ・チウ
12. 煉瓦職人の少年たち/クーアロンのジアット
13. 木靴作りの女職人/パラ・ロ・ルー/
     アイ・ヴィスト・ア・ロ・ルー/ラ・マルシャラドー

レーベル

サンク・プラネット