説明
2年ぶり、2作目となる奄美の歌姫・中村瑞希のニュー・アルバムは、三味線一挺で歌われるオーセンティックなシマ唄に加え、「八月踊り」という祭りで歌われるアカペラの八月歌、ギターやウクレレをフィーチャーしたシマ唄などを盛り込んだ意欲作に仕上がりました。
今回のアルバムでは、ギターの導入がひとつのテーマになりました。洋楽器の導入を思い立ったのは彼女のファースト・アルバム『アイランド・ガール』の録音中のことでした。奄美大島北部のシマ唄スタイル=カサン(笠利)唄独特のゆったりしたリズムと節回しを聞いているうちに、これならギターなどの弦楽器をかぶせてもシックリすると思いました。またそうすることで奄美のシマ唄が内包するディープな詩の世界、シマ唄のメロディ自体も際立ってくるに違いないと思いました。奄美のシマ唄は基本的に三味線一挺で歌われること、万葉言葉を豊富に含むために、ともすると捉えにくいという難点があったかも知れません。そのマイナス面がギター、ウクレレの導入によってかなりクリアできたと自負しています。(ジャバラ・レコード:森田純一)
1. 祝付け
2. 花染め
3. くるだんど
4. こうき節
5. 曲りょ高頂
6. しゅんかね節
7. 糸繰り節
8. 徳ぬ山嶽節
9. 喜界や湾泊り
10. 行きゅんにゃ加那
11. 雨黒み
12. 請くま慢女節
13. 廻りあんど
14. 上がれ陽ぬ春加那
15. やちゃ坊節
16. うぶくれ