説明
奄美のみならず全国区でも屈指の民謡の歌い手として評価されている中村瑞希が満を持して挑んだ純シマ唄アルバム。奄美独特のかん高い三線の響き、中村瑞希の裏声を多用した明るい歌声と奄美大島北部のシマ唄スタイル=笠利(カサン)唄ならではの伸びやかな節回しのマッチングが絶妙です。
録音に当たっては歌詞にもポイントを置きました。中村瑞希は若手の中でも最も数多くの歌詞を習得している歌い手。ひとつの曲でも、そのたびに異なる歌詞で当意即妙に歌うことが可能です。本作では(3)「しゅんかね節」(6)「花染」(12)「上がれ世ぬはる加那」でほとんど歌われることのない歌詞を披露、また別れをテーマにした(11)「徳ぬ山岳節」では「行きょうれ節」の歌詞を引用するなど、コアなシマ唄ファンの興味をそそる内容になっています。
曲目は全曲とも奄美大島北部に伝わる笠利(カサン)唄。中村瑞希の唄・三線に吉原まりかの囃し、太鼓では森俊也が参加しています。
タイトルの「カフ kafu」は「あさばな節」歌詞などによく出てくる《果報(カフ)なことあらしたぼれ…》に由来。オートグラフを求められた際、中村瑞希が「幸せがありますように」と願いを込めて書き添える一言でもあります。
1. あさばな節
2. 俊良主節
3. しゅんかね節
4. こうき節
5. 雨黒み
6. 花染
7. 糸繰り節
8. 舟ぬ外艫
9. らんかん橋
10. 請くま慢女
11. 徳ぬ山岳節
12. 上がれ世ぬはる加那
13. やちゃ坊節
14. 嘉徳なべ加那
15. 長雲節
16. イトゥ