説明
南仏、トルコ、イラン。育った環境も音楽的バックグランドも違う3人の出会いから生まれた、地中海を巡る自由と愛と抵抗の歌。南仏のトゥルバドゥールとトルコ/アナトリア地方のアシュク。吟遊詩人の心が、弦楽器と打楽器によって増幅され、未来へとつながる。
バンド名はオック語で「追放された」「村八分にされた」という意味の形容詞”forabandi”(フォラバンディ)の語尾に”t”を加え、”bandit”(盗賊、悪漢)の意味を持たせた「追放された悪党」という新造語だそう。 ビージャン、ウラシュ、サムの3人はマルセイユで毎年開催される音楽見本市にウラシュが出演したのを機に急接近。その後、マルセイユ-イスタンブールを行き来しながらコンサートやワークショップを行い、2011年にフォラバンディが結成されました。
本デビュー作は、12~13世紀から現代へと続くトゥルバドゥールやアシュクが詠んだ恋、風刺、ユーモア等についての詩を元に、3人が新たに詩や曲を作ったりアレンジし、アナログ録音で現代に蘇らせました。ビージャンのトンバクのビートにのせ、サムはマンドラより大きいマンドチェロとオック語の詩で、ウラシュはアシュクの楽器であるサズ(バグラマ。リュート属の撥弦楽器)とトルコ語の詩で掛け合い演奏します。
オネイラのファンはもちろんのこと、イタリアのマウロ・パガーニやファブリッツィオ・デ・アンドレなど地中海音楽ファンにも強くアピールする弦の響きと、二人の吟遊詩人が織りなす声のスペクタクルが強烈な印象を残す話題作です!
■ビージャン・シェミラニ:オネイラのリーダーでイラン人パーカッショニスト。ジャズ・トランペッターのイブラヒム・マルーフやスティングら一流ミュージシャンとも共演。
■ウラシュ・オズデミル:トルコ地中海地方カフラマンマラシュ出身の若手民謡歌手。ペルシャの重鎮ケマンチェ奏者、カイハン・カルホールや在米イラン人ユニット、Nyazらとも共演。
■サム・カルピエニア:マルセイユの最重要バンドの一つ、デュパンのリーダーでシンガー&マンドーラ奏者。20年以上に渡りオクシタン音楽にオルタナティヴな風を吹きこんでいる。
曲目
01.ネイディク・ビズ
02.パウル
03.ヴェジオナリ
04.アモール・デ・ルエン
05.マデム・ディルベール
06.レイラム・メヴラム
07.シモン・ド・モンフォールの墓碑
08.ドーネン・ドンスン
09.カンシオン
10.エンガビオラ
11.デン・ロ・モンデ