説明
クラリネット、トロンボーン、チューバの3管によるインストゥルメンタルバンド
“tail”の2ndアルバム。長野の里山のとあるアトリエにて収録。
空間の響き、鳥の声、草刈り機、すべてが音楽と交じり合う。
■ライナーテキスト
到着して間もなく録音が始まる。
ケースから楽器が取り出される。長野の里山にテイルがやってきた。友人のアトリエをスタジオにする。巨大
な作品が壁面を彩る空間は、ひんやりした短い反響が心地良い。テイルの音が現れては消える。音楽に呼応
するかのように発声する鳥たち、隣接する畑から突然鳴り響く草刈機の唸り声、六月の真田町の容赦のない日
差し、温泉、二日酔い、アトリエの続きにある元材木店の予期せぬ大掛かりな搬出作業による突然の終幕。紆
余曲折を乗りこなし、テイルは全てを録り切った。あとはプロローグを待つのみだ。
text by 斉藤友秋
■収録曲
1. 船出
2. 旅から旅への渡り鳥
3. 高野より
4. 落ちる
5. 帰宅
6. 2月15:36
7. 泥の中の轍
8. すり傷
9. 長い散歩
10. 路地裏の住人
11. 記憶の半分、半分の記憶
12. パレード
13. fa・la・la
14. プロローグ
■演奏
tail
川松桐子（トロンボーン）
沼田佳命子（クラリネット）
廣瀬寛（チューバ）
■tail プロフィール
川松桐子（トロンボーン）、沼田佳命子（クラリネット）、廣瀬寛（チューバ）による管楽器トリオ。川松の呼びかけ
で2020年夏の盛りに結成された。大所帯バンドのざやえんどう、黒岡オーケストラに参加しさまざまな場所で
共演を重ねてきた3人だったが、tailではコード楽器も打楽器もない管楽器3本の演奏に挑む。
