説明
20世紀インドネシアを代表する音楽家Harry Roesliによって1975年に録音された エキゾチックかつグルーヴ感溢れるコンセプトアルバムが復刻!!
20世紀インドネシアを代表する音楽家Harry Roesliによって1975年に録音され、 音楽雑誌AKTUILレーベルから1976年にカセットのみで発売されたものを、今回、新たにリマスタリングし復刻。 70年代、政情の移り変わりと共に揺れ動くインドネシアの民衆の姿を寓話的な歌詞で表現しつつ、 インドネシアの島々の地方民謡を軸に(インドネシアの民族楽器ガムランも登場)、プログレッシブロック、ファンク、ボサノヴァなど西洋ポピュラー音楽の要素を混ぜ込んだ、エキゾチックかつグルーヴ感溢れるコンセプトアルバムとなっています。
元々カセットで発売された本作ですが、インドネシアではレコードの時代が日本などに比べてかなり短く、70年代当時の有名作や代表作がほとんどカセットのみで発売されています。しかもかなりCD化が遅く、CD化されたとしてもすぐに廃盤となってしまします。そんな中、このハリー・ルスリの初期名作が現在本作と合わせて3種類再発され、現在も入手が可能な事自体が、いかにハリー・ルスリというアーティストが重要なアーティストであるかを物語っています。
インドネシアの音楽は古くはガムランなどの民族音楽からクロンチョンといった民俗大衆音楽、80年代以降にダンドゥットやPOPスンダ、ジャイポンガンと言ったさらに大衆化しつつ現代の感覚とミックスした音楽が世界に先駆けて日本で独自に紹介されてきました。ただインドネシア音楽の重要な位置を占める、60年代後半から80年代にわたるまでのインドネシア生まれのロックやPOPインドネシアと呼ばれるPOPSジャンルは、一部のインドネシア音楽好きに支持されつつもあまり紹介されませんでした。そんな中、インドネシアの音楽ファンたちも自国のロックやPOPSの歴史に改めて注目し、かなりの音楽文化が再評価され、重要作でありながら埋もれていた名作が、ようやく彼ら自身の手によって紹介されるようになってきました。そんな中で最も重要なアーティストの一人がこのハリー・ルスリです。 ロマ・イラマやエルフィ・スカエシ、ワルジナ、デティ・クルニアと言ったアーティストの音楽で今までインドネシア音楽に親しんできたファンの皆様はもちろん、あらゆる音楽ファンの皆様に、プログレッシブロックや、ソウルミュージック、ブラジル音楽やレゲエなどのレベルミュージック、ジャズなどあらゆるジャンルの音楽要素を混ぜ込んだ、ハリー・ルスリの音楽を是非楽しんでみてください。
■収録曲:
1. Sekar Jepun/プルメリアの花
2. Merak/孔雀
3. Jangga wareng/5代目
4. Kebo jiro/ケボ・ジロ
5. Epiloog #1/エピローグNO.1
6. Proloog/プロローグ
7. Curah Hujan / 雨降り
8. Dingding taulang / 骨の壁
9. Semut /蟻
10. Bunga surga / 天国の花
11. Lembe lembe / 穏やかに
12. Epiloog #2 / エピローグNO.2