説明
津軽三味線土生みさおのファーストアルバムが遂に完成!
数々の津軽三味線コンクールで優勝し、女性初の日本一の称号を獲得した土生みさおは、これまで正統派の津軽三味線奏者として活動を通じて、テレビや舞台で活躍を続けている。 アルバムタイトルの「1, 2, 3 & 4」は、今回の録音で土生みさおを中心にソロ、デュオ、トリオ、そしてカルテットでのセッションを表現している。 注目は、御年92歳の柳田冨士子の参加だ。これまでメジャーシーンでは殆ど知られていなかった彼女だが、17歳から津軽民謡の三上つる子の一座に参加し北海道を旅した経験を持つ。そしてその喉から発せられる哀愁帯びた唄5曲は、このアルバムのハイライトでもある。そしてもう一つの注目は、やはり土生みさおの伴奏奏者としての津軽三味線の技と力量が詰まっていることだ。テレビや一般の音楽メディアでは、派手な撥捌きや力強さだけが注目されることも多い津軽三味線だが、本来は、長い歴史のある津軽地方で培われてきた津軽民謡を支える伴奏楽器としての役割だ。先人たちによって年輪のように工夫が積み重ねられてきた節や、聞き手の心に迫る節を操る唄い手が、心を許し唄を委ね、時に煽り励ますことも伴奏者には求められる。それは個人技でありつつ、演奏ユニットの柱となる技量が必要である。 土生みさお本人が語る添付のブックレットの解説(英文付)も、演奏家の目線による第一級の資料であり、こちらも注目してほしい。
いちばけい(Zashiki Records)
■曲目
1 十三の砂山 03:42
2 津軽じょんから節旧節 03:26
3 津軽じょんから節中節 05:57
4 津軽じょんから節新節 04:16
5 津軽じょんから節新旧節 04:42
6 鯵ヶ沢甚句 03:32
7 津軽小原節 05:37
8 津軽三下り 07:14
9 津軽あいや節 05:25
10 津軽よされ節05:41
11 津軽あいや節半音 05:28
12 津軽じょんから節中節 05:10
13 Amazing Grace 02:58
14 謙良節 04:07
■録音メンバー
土生みさお 三味線、唄 T rack #14
柳田冨士子 唄 T rack #3, #7, #8, #11, #12
白戸知也 唄 T rack #2, #5, #6, #9, #10
水野詩都子 唄 T rack #4
高橋呼月 尺八( T rack #1, #6
田辺三花 太鼓 T rack #1 #12
伊藤せんべい 鍵盤 T rack #14
録音 Power House Studio 2020 09.09~09.18
「このCDは、公益財団法人 パブリックリソース財団の一部助成金により制作されています。」