説明
池田若菜は東京在住のフルート奏者。作曲作品の演奏から即興音楽、ポピュラー音楽まで活動範囲は広い。2016年春には、池田陽子(ヴィオラ)、内藤彩 (ファゴット)、大蔵雅彦(クラリネット、バス・クラリネット)、杉本拓 (ギター) と共に Suidobashi Chamber Ensembleを結成し、同年、ヴァンデルヴァイザー派の作曲家の作品を演奏したアルバム『Suidobashi Chamber Ensemble』(Meenna) をリリースする。
Stefan Thutはスイス、ゾロトゥルン在住の作曲家、チェロ奏者。2017年秋に、池田若菜、池田陽子、杉本拓、佐伯美波(ヴォイス) が欧州をツアーした際、4人はゾロトゥルンで StefanThut、同じスイスの作曲家 Manfred Werderのふたりと合流し、6人でレコーディングをおこない、それは翌年『Sextet』(Meenna)と題してCD化されている。
Stefan Thutは2019年秋に来日し、数回コンサートをおこなった。10月3日には、池田若菜と共に東京の「七針」に出演。本CDにはその時の、池田のフルートとThut のチェロによる「afar」の演奏 (35分)1曲を収録している。「afar」は中世イタリアの作曲家、ヨハンネス・チコーニア(Johannes Ciconia) の作品「おお、美しき星パドヴァよ」(“O Padua sidus praeclarum”) を下敷きにして、Thutが2019年に作曲した作品。終始、一音一音が引き延ばされて、ゆっくりと流れていく。
収録曲
1. afar (35:33)
収録時間:35分33秒