瑞姫
ホームグラウンド(HOME GROUND)

¥3,080 (税込)

発売日:2022年2月6日

商品コード: ZASK-007 カテゴリー: , タグ: , ,

説明

浪曲師・瑞姫(たまき)の初となる本格的な浪曲アルバム!
江州音頭や河内音頭などの経験で培われた節(ふし)の多彩さが遺憾なく発揮された瑞姫の真骨頂!河内音頭界屈指の三味線奏者・虹友美も参加。

■ アルバム「ホームグラウンド」について
瑞姫のセカンドアルバムは、「ホームグラウンド」のタイトルどおり、本格的な浪曲アルバムであり、しかも瑞姫にとって初の浪曲アルバムである。ファーストアルバムとなった前作『河内音頭 櫻川と黒鷲~幡随院長兵衛傳より』(ZASK-005, 2020)で、畑違いの河内音頭を器用にこなした瑞姫だが、これまでの江州音頭や河内音頭などの経験で培われた節(ふし)の多彩さは、今回の浪曲のレコーディングでも遺憾なく発揮され、瑞姫の真骨頂ともいえる節をふんだんにちりばめた、歌のアルバムとも思えてしまうほどの出来栄えだ。

瑞姫の浪曲は、音頭や相撲甚句、歌舞伎、更には小唄や端唄など他の芸能からインスピレーションを得て浪曲の中にこれらの節を織り込んでいくことが特徴だが、二席とも随所に技が光り、さながら組曲のような語り芸である。若手の活躍がとても注目されている最近の浪曲界で、現在、これだけの節を鮮やかに使える浪曲師が、他にいるのかは門外漢の私にはわからないが、音程の確かさや節の多彩さ、そして間(タイミング)やリズムで、これだけ感動させる浪曲に出会ったのは、先代幸枝若のカセット集を聞いて以来だ。

また、三味線の虹友美の技も、瑞姫の節に劣らず多彩だ。物語と節、そして語りの展開に合わせて、彩を添えていくことはもちろん、全編にわたってリズミカルに物語を展開していく技量を持った曲師は、河内音頭界屈指の三味線奏者である彼女以外にはいない。

今回も、前作同様大阪の CSE レコーディングスタジオにて収録することとなったが、エンジニアの藤塚雄一氏のアイデアで、できるだけ自然な音での収録ができるように、浪曲と三味線が対角線に向かいあう形で録音を行った。浪曲師と曲師が一瞬の呼吸を見逃さず、次の物語を展開させることで緊張感を演出する浪曲にとって、少しばかり悪い条件のもとでの収録となったが、二日間のスタジオで見事なコンビネーションを発揮し、素晴らしい録音となった。さて、ZASHIKI RECORDS としては、瑞姫の浪曲作品の収録を今後も予定している。できるだけ早い機会に、次の作品をお届けできように頑張っていきたい。
(プロデューサー いちばけい)

■収録曲
1. 浪曲 関取稲川重五郎江戸日記 31:41
2. 浪曲 亀甲縞治兵衛 31:10

口演 瑞姫(TAMAKI)
曲師 虹友美(NIJI TOMOMI)

■瑞姫(たまき)プロフィール
東京都江戸川区出身。大学卒業後、アパレルメーカー勤務を経て、1993 年浪曲師二代目東家浦太郎に入門。「太田ももこ」の芸名で修業を重ね、97 年 4 月東京芸術劇場で名披露目公演の成功で注目を集め、テレビ・ラジオにも多数出演するとともに、浅草木馬亭や横浜にぎわい座、国立演芸場等を始めとし全国の舞台で積極的に活動を展開。公演活動のほか勉強会の開催、浪曲教室講師も務めつつ、浪曲への飽くなき可能性への探求心から、浪曲劇や人形劇、新作落語やコントとのコラボレーション、音頭や甚句など諸芸への挑戦を続ける。そして、更なる高みを目指して女流浪曲の第一人者松平洋子に師事し、2011 年名を「瑞姫(たまき)」に改め、より次元の高い浪曲の実現に向けて取り組んでいる。12 年頃から浪曲の源流を学ぶため、貝祭文の第一人者である二代目櫻川雛山に師事し、江州音頭を、19 年 3 月から河内音頭を節芸の最高峰といわれる山中一平に指導を受け、本場大阪の盆踊りやすみだ錦糸町河内音頭大盆踊りに出演。2020 年には、1st アルバム『河内音頭 櫻川と黒鷲 ~幡随院長兵衛傳より』をリリースした。

 

 

レーベル

Zashiki Records