藍原ゆき
ドゥマシの熱い鼓動

¥3,000 (税込)

発売日:2023年12月24日

商品コード: FMOE-002 カテゴリー:

説明

ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、藍原ゆきが、17世紀フランスの作曲家ドゥマシによる「ヴィオール曲集」を取り上げた2枚組アルバム。

1680年代のフランスは、ヴィオラ・ダ・ガンバに関する文献、楽譜の出版が花開いた。その呼び水とも言えるものが、1685年に出版された、ドゥマシによる「ヴィオール曲集」であった。 これは、奏法や装飾等を細かに述べた序文を伴う、古典的な舞曲による組曲集で、ヴィオラ・ダ・ガンバをチェンバロやリュートと並ぶ独奏楽器として追求した、彼の攻究の集大成と言えよう。 楽曲において、旋律と和声の位置づけはどうあるべきか、ふさわしい編成や奏法とは何か、当時のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者に激しい議論を呼び起こした作品でもある。
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フランスで数多く出版された、ヴィオラダガンバの作品。その中から初期のものを演奏した。「ドゥマシ」彼は生没年はおろか本名さえ伝わっていない。
彼が生涯で残した唯一の曲集から前半の4組曲内全小品を録音した。彼は無伴奏でこの曲集を書き上げた。
ヴィオラダガンバという楽器は、日々様子が違い、瞬間瞬間に異なる表情を見せる。まるで意思を、命を持つかのような楽器と伴に録音に取り組んだ日々は、色とりどりの豊かな世界の旅だった。
楽器の響き方、表情、空間時間、全てに親和性をもって生まれるものは、多面性に富み、多角的なアプローチであり、強烈な体験だった。
現代は、固定化された価値観が崩れ、個が尊重される時代と言われる。常に変化するものを心に刻み、瞬間に応じて形にしていく、
その一端垣間見られた気がした。そして、無伴奏という「内観」。様々な情報に溢れる中、同時に自己と対話し深めることの大切さは、どんな時代が来てもきっと変わらない。(藍原ゆき)

■藍原ゆき(Yuki Aihara)プロフィール
東京都立芸術高等学校音楽理論科卒。在学中、平尾雅子に師事。卒業後、イタリアに渡る。ミラノ市立音楽院でR・ジーニに師事し、トリノ国立音楽院にて、G・バレストラッチ指導の下で学位を取得。P・ピエルロ、W・クイケンのレッスンを受ける。在学中よりソロ及び室内楽等で演奏活動を行い、研鑽を積む。各地の国際古楽音楽祭にて演奏会に出演、R・ジーニ、K・ブッケ、C・ミアテッロなど、現地で多数のアーティストの活動に参加。2006年より、活動拠点を日本に移す。演奏と同時に後進の育成にあたり、音楽教室「音庵」「楽庵」を主宰する。フィアンメッタレーベル代表。YouTubeチャンネル@yuki-vdg公式サイトyuki-aihara.com
1680年代のフランスは、ヴィオラ・ダ・ガンバに関する文献、楽譜の出版が花開いた。その呼び水とも言えるものが、1685年に出版された、ドゥマシによる「ヴィオール曲集」であった。これは、奏法や装飾等を細かに述べた序文を伴う、古典的な舞曲による組曲集で、ヴィオラ・ダ・ガンバをチェンバロやリュートと並ぶ独奏楽器として追求した、彼の攻究の集大成と言えよう。楽曲において、旋律と和声の位置づけはどうあるべきか、ふさわしい編成や奏法とは何か、当時のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者に激しい議論を呼び起こした作品でもある。

■収録曲

「ヴィオール曲集」1685年パリ

ディスク1 disc1
第4組曲 Suitte IV
1.プレリュード prelude 1:02
2.アルマンド allemande
3:123.クーラント courante 2:09
4.サラバンド sarabande 2:43
5.ジーグ gigue 1:51
6.ロンドによるガボット gavotte en rondeau 2:23
7.シャコンヌ chaconne 4:37
第3組曲 Suitte III
8.プレリュード prelude 1:06
9.アルマンド allemande 3:16
10.クーラント courante 1:20
11.クーラント•ドゥブル courante-double 1:22
12.サラバンド sarabande 2:38
13.サラバンド•ドゥブル sarabande-double 2:38
14.ジーグ gigue 1:44
15.ガボット gavotte 1:05
16.メヌエット menuet 1:39

total 35:39

ディスク2 disc2
第2組曲 Suitte II
1.プレリュード prelude 1:37
2.アルマンド allemande 3:33
3.クーラント courante 1:53
4. サラバンド sarabande 2:58
5. ジーグ gigue 1:29
6.ガボット gavotte 1:13
7.メヌエット menuet 1:05
第1組曲 Suitte I
8.プレリュード prelude 2:56
9.アルマンド allemande 4:30
10.クーラント courante 2:18
11.サラバンド sarabande 2:45
12.ジーグ gigue 2:57
13.ガボット gavotte 1:13
14.メヌエット menuet 1:12

total 32:30

■使用楽器
Michel Colichon, Paris 1693年オリジナルPierre Bohr, Milano 2001年製作

レーベル

Fiammetta