辻田真佐憲
愛国とレコード

¥1,760 (税込)

在庫切れ

商品コード: 978-4-908073-05-2 C0036 カテゴリー:

説明

※こちらの商品は書籍となります。
軍歌こそ“愛国ビジネス”の原型である!
アサヒ蓄音機商会を中心とした、
戦前軍歌のレーベル写真と詳細な解説。
辻田真佐憲最新刊、異色の軍歌・レコード研究本!

「戦争は商機だ、ドンドン軍歌を売りだせ!」。アサヒ蓄音器商会は、大正時代から昭
和戦前期にかけて名古屋に存在したローカル・レコード会社である。代表的なレーベ
ルとして「ツルレコード」と「アサヒレコード」を擁し、首都圏・関西圏の大手企業
に伍さんとして、次々に尖鋭的な企画を打ち出していったことで知られる。……
 ツル・アサヒの軍歌は、ローカルでありながら、実はユニバーサルでもある……例
えば、我々の身近に低劣な「愛国コンテンツ」が存在しないだろうか。低劣とバカに
するのは結構。だが、その実力は決して無視できない。大名古屋の軍歌はまさにその
論拠となるのではないだろうか。(本書より)

主な収録内容
時局小唄:噫従軍記者の歌(血染の鉄筆)
時局歌:航空大行進曲
時局国民歌:雪の戦線
時局小唄:防空の歌
時局小唄:陸戦隊行進曲
時局小唄:リットンぶし(認識不足も程がある)
時局小唄:昭和青年愛国歌
時局小唄:昭和青年神軍歌
流行歌:躍進節
新流行小唄:日満おどり
流行歌:輝く大満洲
連盟小唄:十三対一(名誉の孤立)
愛国歌:祖国の前衛
愛国歌:若しも召集令が下ったら
軍歌:上海陸戦隊の歌
軍歌:南京陥落祝勝歌
軍歌:凱旋(あな嬉し喜ばし)
愛国歌:漢口陥落だより
軍歌:軍艦行進曲
軍歌:爆撃千里
描写劇:五・一五事件 血涙の法廷(海軍公判)

辻田 真佐憲(つじた まさのり)
1984 年、大阪府生まれ。文筆家・プロパガンダ研究者。慶應義塾大学文学部卒業。著書に『世
界軍歌全集 歌詞で読むナショナリズムとイデオロギーの時代』(社会評論社)、『日本の軍歌 国民的音楽の歴史』(幻冬舎新書)。監修に『大名古屋軍歌』(ぐらもくらぶ)、『日本の軍歌』(晋
遊舎ムック)などがある。軍歌の復刻にも取り組み、『大名古屋軍歌』『續・大名古屋軍歌』(ぐらもくらぶ)の監修もつとめる。

ぐらもくらぶ:アーカイブ・プロデューサー、戦前レコード文化研究家 保利 透(ほりとおる、
1972 年、千葉県生まれ)主宰のレーベル。時代にスポットを充て、過去と現代の対比を検
証するというテーマのもと、戦前の音楽の素晴らしさと、録音による時代の変化をイベントや
メディアを通じて伝えている。
※ ぐらもくらぶシリーズは、ぐらもくらぶと提携、レーベルが発売するCD など音源の内容に
即して企画・製作する書籍です。