説明
日本語・英語カヴァーで構成された歌と記憶の未知の風景。
事実上のバンド化されたメンバーである太田恵資(vl)、桜井芳樹(g,banjo)、関島岳郎(tu)、岡部洋一(per)に、松永孝義(b)と船戸博史(b)とを加えた同一サウンドによるスタンダード集。
同時発売の日本語・英語カヴァー集「PLAYS STANDARD vol.1」も同一メンバー/同時期の録音であり、対の関係となるアルバム。流行歌や大衆歌、ブルース・スピリチュアル・ゴスペル、ヨーロッパから持ち込んだトラディショナル、それらの総てがカントリーやグッドタイム・ミュージックとなって、現在まで息ずいているスタンダードの、もう一つの豊かな鉱脈を探り当てた。決してオリジナルになることのできない彼方からの畏怖や憧憬を滲ませた、非アメリカンによる極上の現代版アメリカン・ミュージックといえよう。
アルバムのブックレットは絵本作家荒井良二氏による9点の描きおろしアートワークで構成、表紙+本文12ページのCDサイズの小さな『画集』、さらに画集からの1点は美しいCD盤となった。
※オリジナルCDは2010年リリース。2014年1月12日よりメタカンパニーからの配給開始となります。
曲目:
1. Grandma’s Hands (Bill Withers)
2. Fragile (Sting)
3. I Shall Be Released (Bob Dylan)
4. アラビアの唄 (堀内敬三 / Fred Fisher)
5. 上を向いて歩こう (永六輔 / 中村八大)
6. Feeling Good (Anthony Newley / Leslie Bricusse)
7. Lean On Me (Bill Withers)
8. Grape Fruit Moon (Tom Waits)
9. 四丁目の犬 (野口雨情 / 本居長世)
10. ヨイトマケの唄 (丸山明宏)
11. Flowers Grave ~ The World Keeps Turning (Tom Waits)
12. 見上げてごらん夜の星を (永六輔 / いずみたく)
演奏:
酒井俊 (vocal)
太田惠資 (violin / electric violin)
桜井芳樹 (electric guitar / banjo)
関島岳郎 (tuba)
岡部洋一 (percussion)
松永孝義 (contrabass )
船戸博史 (contrabass)
★酒井俊プロフィール
1976年、伝説のJAZZ CLUB「ミスティー」で歌い始める。
翌年には初めてのアルバム「SHUN」がリリースされ、センセーショナルな反響を呼ぶ。
リーダーアルバムを続けて計3枚リリース、同時期に多くのレコーディングに参加。
子育てに伴う数年の休業の後に活動を再開。
2003年にはソウルフラワーユニオンのカヴァー曲「満月の夕」で
「第45回日本レコード大賞企画賞」を受賞。
数回に渡るNHKTVへの出演や連続ドラマへの挿入歌の提供等、活動範囲を拡げる。
2004年辺りからそれまでの活動を見直し、新たな音とうたの可能性を模索中。
従来の音・うたのあり方から大幅に変化すべく、即興演奏・民族音楽の影響
トラディショナルへの傾倒を反映しつつ、セッションではない継続を、
演奏家たちとの終わりのない共同作業へとその時間は積み重ねられており、
09年には8年振りの2枚組「Night At The Circus vol,1」を、
10年には「PLAYS STANDARD vol,1」「a few little things」を制作。
ジャケットは、絵本作家荒井良二氏の描き下ろしイラスト24作品という豪華盤を
2枚同時発売する。
そして12年には「螺旋階段な日常」をリリース、現在に至る。
また10、11、12年とヴェトナムにて歌うなど海外にても活動の幅は拡がっている。