説明
イマジネイティヴな音楽の夢。
南仏とアンダルシア地方の絆から生まれたネオ・トラッド。
北アフリカ〜バルカン〜アストル・ピアソラの曲まで、
汎地中海ミクスチュアー・アクースティック・サウンド!
■南仏で育まれた国境なきオクシタニア音楽のロマンチックなイメージを、個性的な楽器の音色を駆使して描き出した刺激的なネオ・トラッド・アルバム。
■ワインの名産地カオールの人、ティエリー・ロック(1960 – )は南西フランスアコーディオン界の重鎮アンドレ・ロックの息子であり、5歳の時から父親直伝でアコーディオンを習得。パリでの音楽活動を経てカオールに帰った彼は、自分が中央でプロの音楽活動をしている間に、彼が知らなかった音楽が活き活きと芽を出しているのに気づき、彼は土地のミュージシャンたちと交流を重ね,後輩たちからものを教えてもらうように、自分のルーツの音楽を再発見していく。その大きな出会いのひとつが,若いギヨーム・ロペスであった。
■トゥールーズから少し西の町トゥーで1981年に生まれたギヨーム・ロペスは、スペイン、アンダルシア地方の血をひく。8歳からサキソフォンを学び、種々の吹奏楽器に手を染めた十代の後半にオック語を習得し、その文化の豊かさに驚き、土地の音楽に急激に惹かれていく。オック語民謡を歌い、オクシタニアのコルヌミューズ(バグパイプ)であるボアやボデガなどの民族楽器をマスターして、バレティ(大衆ダンス・パーティー)に登場するようになる。
■自分が生れ育ったオクシタニアと、自分が血として受け継いだアンダルシアを、境界を越えて結びつけようとしていたギヨーム・ロペスと、長い伴奏者稼業の間に知らずに身についてしまったマグレブ/ベルベル的エレメント(エンリコ・マシアス,ジャメル・アラム等)やスラブ的エレメントなど,他のアコ奏者にはない多くの引き出しを持っていたティエリー・ロックとの7年もの試行錯誤のすえに生まれたのが、このアルバム。トゥールーズに近いグルナド・シュル・ガロンヌ(オック語ではグラナダ・シュ・ガローナ)という町と、スペインアンダルシアの都グラナダを結ぶ音楽の夢(ソミ)それがこのソミ・デ・グラナダ。想像上のテリトリーを軽々と越境していく鳥の様な音楽。
■『ミュージック・マガジン』誌2009年9月号の輸入盤紹介で松山晋也さんが紹介しています。
1. 砂漠
2. 太平洋〜ひとつのことから次のことへ
3. ブラクスの女
4. グランダ
5. 鬼火
6. ローナックのスエーニョ(夢)
7. アマックス
8. ソミ(夢)
9. ロシオ
10. ゴランヅィヤック
11. 手を叩こう
12. ホス・ライガ
13. エル・トロタモンド
14. トロサ(トゥールーズ)
15. ロ・タイス
16. 迷い鳥
17. 雨燕