説明
戦前の名古屋に燦然と輝くインディーズレーベル、ツル/アサヒレコード。
かつて東京へ上方へと忙しく飛び交い、芸どころ名古屋に集う芸能人たちはラジオに出演したあと、必ずといってよいほどアサヒ蓄音機商会の本社スタジオを訪れました。これほど地域と一体となったレコード会社はなかったでしょう。ツル/アサヒ=芸術家のオアシスであり大名古屋時代の文化遺産なのです!
このCDはツルレコードのジャズ・舶来ポップスにスポットを当ててみました。
類まれな美声とセンスで下積み時代を送っていた楠木繁夫、通好みのジャズシンガー・ミッキー松山、そして今回新たに発掘された「第一次あきれたぼういず」の幻の録音など、フレキシブルな企画力と芸どころ名古屋ならではのたくましさがここに炸裂しています。昭和のジャズ・演芸のミッシングリンクを埋める1枚をお聴きください!
曲目表:
1. アラビヤの唄 ”Sing Me a Song of Araby”(1927) / 黒田進
2. 思出(スーベニヤ) ”Among My Souvenir”(1927) / 黒田進
3. 紐育の囁き ”In einer kleinen Konditorei”(1928) / 佐藤緋奈子
4. おゝ天使よ ”You’re an Angel”(1930) / 黒田進
5. 私のオーロラ ”My Northern Light”(1930) / 永井智子
6. みんなが私を好きと云ふ “Everyone Say I Love You”(1932) / 織田のぶ子
7. 掻払ひの一夜(マドロスの唄) ”Si l’on ne s’etait pas connu”(1930) / 黒田進
8. 恋の巴里っ子 ”J’ai ma combine”(1930) / 黒田進
9. 匕首メッキーの唄 ”Moritat”(1928) / 黒田進
10. 惚れ合った二人 ”Tango-Ballade”(1928) / 黒田進
11. ガソリンボーイ三人組 “Ein Freund, ein guter Freund”(1930) / 黒田進
12. あたしやお里がなつかしい ”Y m’faut mon pat’lin”(1931) / 黒田進
13. 恋に踊る ”I Went To Hilo” / 東京コミックメールコール
14. ダイナ ”Dinah”(1925) / 鉄仮面
15. 山の人気者 ”Fine Alpine Milkman”(1930) / ディック・ミチオ
16. ジプシーの喫茶店 “In a Little Gypsy Tearoom”(1935) / ミッキー松山
17. 君と二人で ”Sitting on a Five Barred Gates”(1931) / ミッキー松山
18. 楽しき今宵 “About a Quarter to Night”(1935) / ミッキー松山
19. からかわないで ”I’ve got a Feelin’ You’re Foolin'”(1935) / ミッキー松山
20. ハワイアンブルース ”Hawaiian Blues”(1916) / Hawaiian Rhythm King(川田義雄)
21. バリバリの浜辺にて ”On the Beach at Bali Bali”(1936) / Hawaiian Rhythm King(芝利英・坊屋三郎)
22. 花に浮かれて / 愉快なリズムボーイズ(あきれたぼういず)
23. 聴いておくれよ僕の心臓 / 愉快なリズムボーイズ(あきれたぼういず)
24. 泣き笑ひの人生 / 愉快なリズムボーイズ(あきれたぼういず)
25. 愉快な仲間 / 愉快なリズムボーイズ(あきれたぼういず)