説明
全編アコースティック・アンサンブルによるバラードというスタイルを貫いて絶賛を浴びた『シルバラード』から2年、シルバラード・ユニットを率いて再びレコーディングに臨んだ渡辺勝の新作が完成しました。
もちろん、全曲オリジナル。突出したソングライターとしての渡辺勝の才能が十分発揮された傑作が仕上がりました。
フォークというワクに縛られることなく、詩・曲とものにクオリティの高い作品を生み出す渡辺勝。その才能と作品をいかにしてリスナーに伝えるかという問題意識の中から生み出されたのが<アコースティック・アンサンブルによるバラード>という手法でした。音の数を極力少なくし、渡辺勝をヴォーカルに専念させて、作品の命ともいえる詞(言葉)のイメージを全面に押し出した作り。全体にテンポを抑制することで、さらに詞の世界の定着を図りました。これによって詞はリスナーの感情のひだに直接触れ、それぞれの記憶と反応して鮮烈な映像を生み出すにいたりました。今回のアルバムも同じ手法を駆使し、さらに新メンバーに気鋭のサックス・プレーヤーとして注目を浴びる早坂紗知を迎え、サウンドに一層の広がりを持たせることに成功しました。
ジャケット・デザイン、写真ともに前作『シルバラード』とペアをなす凝った作り。アルバム・タイトルにも、それぞれシルクとコットンの意味が隠されています。
1. 白粉
2. 夢
3. OLD FRIEND
4. 道草
5. いつも一緒に
6. 春三月
7. 土埃
8. 八月
9. 帰り道
10. 白粉(Instrumental)