説明
※2011年制作。これまでライブ会場などでの限定販売のみでしたが2022年6月12日より全国流通開始となります。
2001年に結成され3名という小編成から、20数名による大編成まで自在にアンサンブルを組み、日本のガムラン・シーンを常にリードしてきたグループ、Terang Bulan(トゥラン・ブーラン)によるコラボレーションCD。
作詞作曲家、ベーシストであり、アフリカンドラムからクラシック弦楽器まで様々なジャンルをこなす天才音楽家、佐野篤とタッグを組み、ガムランと洋楽の融合を試みつつ、十二平均率を越えた新たな音律の世界を表出している会心の一作です。キラキラと輝くような金属の美しい音色を、ファンタジックなアレンジで聴かせているのは、バリ伝統曲、インドネシア民謡からアンビエントなオリジナル曲、歌ものまで、さまざまなスタイルの楽曲。まるで音楽の迷宮にさまよい込んだような浮遊感のあるサウンド。ふと日常を忘れ、たゆたう夢のような、不思議な音楽の旅へと誘ってくれます。使用楽器は、ギター、スマル・プグリンガン・サイ・ピトゥ(7音の古典青銅ガムラン)、ゴング・クビ
ャール(5音の青銅ガムラン)、リンディック(竹ガムラン)、ヴァイオリン、など。ガムラン演奏は、Terang Bulan 7 名編成(櫻田素子、秋山ゆかり、田中沙織、根岸久美子、錦織照子、若林康明、渡辺泰子)。
■収録曲
1. Rasa Sayange ラサ・サヤン (インドネシア・マレーシア民謡)
2. In The Midnight Garden 真夜中の庭で (櫻田素子 作曲)
3. A Guide to The Moon 月の人 海の人(佐野篤 作詞・作曲)
4. Sinom Ladrang シノム・ラドラン(バリ伝統曲)
5. Seven Colors 七色の音(佐野篤 作詞・作曲)
6. Bengawan Solo ブンガワン・ソロ(グサン・マルトハルトノ 作曲)
■プロフィール
トゥラン・ブーラン Terang Bulan
Terang Bulan はインドネシア語で”明るく輝く月”。日本で類を見ないハイクオリティーなサウンドを 聴かせるバリ・ガムラン演奏ユニット。主宰、櫻田素子により様々なコンセプトに合わせ3〜7名の小 編成から、15〜20 名程の大編成まで自在に組まれる。
伝統曲、舞踊曲の他、オリジナル作品に積極的に取り組み、様々なアーティストとのコラボレーション、芸能国際交流、各種イベント・ライブ、教育機関行事、体験ワークショップ企画など、各地で精力的に活動している。
2009 年バリ芸術祭(バリ州政府文化局主催)、2014 年ゴング・クビャール生誕 100 周年記念ムバルン(バリ島ブレレン県ムバルン実行委員会&ジャガラガ村主催)に招聘され、その独自の表現力と演奏技術は、現地アーティストと観客に大きな驚きと称賛の声を巻き起こした。主宰櫻田のオリジナル作品と総合的な演出による自主企画ライブ・公演も多い。
主な共演アーティスト、参加プロジェクトは、三陸国際芸術祭(国際交流基金助成)、東京シティ・バレエ団「バレエとバリ舞踊の饗宴」(ティアラこうとう主催)、NHKBS ドラマ「荒神」音楽(作曲:羽 岡佳)、臼澤鹿子踊(岩手)、スダマニ(バリ島の国際的ガムラン・グループ)、チュディル(バリ島コメ ディアン)、佐野篤(ベース・作曲)、サカキマンゴー(親指ピアノ)、ヨシダダイキチ(シタール)、山 川冬樹(ホーメイ)、tomoca(オーボエ)、春日聡(映像)、高橋卓志(神宮寺元住職)、仙石彬人(タイムペインティング・プロジェクションアート)、など。
櫻田素子 Motoko Sakurada
音楽家、ガムラン奏者、作曲家、ガムラン・トゥラン・ブーラン Terang Bulan 主宰。
ガムラン演奏と作曲、ダンスとの協働、横断的なアート制作、子どもから大人まで様々なコミュニティーでの集団音楽ワークやプロデュースを手がける。
バリ島州政府主催芸術祭に度々招聘され作品を発表。三陸国際芸術祭、東京シティバレエ団公演、プラネタリウム音楽等へのガムラン作品提供など、身体性を重視し有機的に絡み合い共感覚を呼び覚ま す音楽を追求している。国立音楽大学卒。日本女子体育大学・東邦音楽大学大学院非常勤講師。