説明
Ketty-K(ケティー・ケィ)4th アルバム
美しい唄声ときく人のハートにしみ通る唱法で定評のあるKetty-Kのギターデュオによる意欲的新作(ジャズ評論家:瀬川昌久)
1. But Beautiful 4:19
2. Emily 3:16
3. Blue Skies 3:22
4. Tenderly 3:29
5. Meditation 3:12
6. My Romance 4:02
7. Gentle Rain 4:52
8. Dream 4:00
9. It Never Entered My Mind 4:11
Ketty-K (Vo)
Mark Waggoner (G)
〈ユニークなギターとデュオ・アルバムの誕生〉ジャズ評論家/瀬川昌久
美しい唄声ときく人のハートにしみ通る唱法で人気の高いケティー・ケィ(Ketty-K)が、昨2010年に発表したアルバム「ス・ワンダフル」の続編ともいえる小型アルバム「バット・ビューティフル」が完成した。全9曲、アメリカのギター奏者マーク・ワゴナー(Mark Waggoner)のソロをバックにしたユニークな組み合わせで、前作と同じくスタンダードのバラッド各曲を淡々と歌っていて、とても気持ち良くきける。
ギターのプレイが又実にすばらしく、ケティのさわやかなチャーミング・ヴォイスにぴったりと寄り添うようにサポートしてくれている。コンビがこれ程良いのは、ギターのマーク・ワゴナーが、前作アルバムを2009年7月ロス・アンゼルスで録音した時の演奏メンバーの一人で、その時も1曲( You Must Believe In Spring )を彼のギターだけで歌った経験があったからだ。
前作アルバムの発売記念に、ケティは、レコーディング参加メンバーの中、マークとヘンリーを招いて2010年7月24日に、記念ライブを武蔵野スイングホールで実施した。その時マークが滞日期間を利用して、ケティとのデユオセッションをしてくれた結果が、このミニアルバムの誕生となった。
ジャズボーカルでは、最近ピアノやギターとのデユオで歌う事が、ライブでも多くなっているが、レコーディングを全曲ギターの伴奏だけで通した例は少ないだろう。ケティは精進の甲斐あって、音程が完璧に近く正確になっているので、見事に全曲を歌いこなし、しかもそれぞれの曲の特色を生かしているので、楽しくきくことが出来る。
各曲の内容については、立派な解説がついているので省略するが、前作アルバムを推薦された石原康行氏が不幸他界されて、このアルバムを共にきくことが出来ないのが誠に残念である。氏が前作のオビに記された言葉を再出させて頂きたい。
“ 貴方のハートを豊かにするケティー・ケィの唄声 ”