説明
武蔵野市立吉祥寺美術館音楽室で、
2012年12月8日におこなわれた同題のコンサートをノーカットで収録したCD。
曲目は全て美術家の中ザワヒデ キが「方法主義」を掲げて作曲した楽曲で、日本語の五十音によるポリフォニー曲群と独奏用の器楽曲群の二系統が交互に演奏された。
sei、河野 円、田中淳一郎の声により《二声の五十音インヴェンション》 《三声の五十音カノン》 等のポリフォニー曲が、高橋悠治のピアノにより《1から256 まで》 《768個の装飾音符付楽音のある単旋律》 等の器楽曲がリアライズされ、宇波拓が録音を担当。
会場からの拍手や曲間における緊張感、最後の作曲者による壇上挨拶などからも会場の妙な熱気が伝わってくる計51トラック全46分58秒である。
挿入紙には高橋悠治と中ザワヒデキの間に交わされた、
出演依頼からコンサート当日までの10000字以上に及ぶメールのやりとりを所収。
既発のスタジオ録音盤CD 『中ザワヒデキ音楽作品集 1997年以降の方法音楽 + 1996年以前のバカCGアニメ音響』 (naya records
2006 naya-0003) とはまた違った、
演奏者のユニークな個性の光る貴重なライヴ盤となっている。