説明
湧きでる歌。流れこむスライドギター。
年間100を超えるライヴを繰り返すスライド・ギタリスト、シンガーソングライターの吉村瞳が
総勢19名のミュージシャンと豊穣で巨大な「音楽の森」を創る。
ラップ・スティール・ギタリスト、吉村瞳の3年ぶりサード・アルバム『ストーリーズ』は(ボーナストラックを除く)全曲オリジナル作品。そのほとんどは1年以上もライヴで演奏し、「熟成させた」歌たち。
アルバム『ストーリーズ』は、そのピークを記録。ライヴ・アーティストならではの手法で制作したシンガー・ソングライターズ・アルバム。
「吉村瞳さんの音楽は、その歌声にせよ、評判のギターにせよ、彼女が奏でるありとあらゆる音の一つ一つに、彼女の思いの丈のようなものがきちんと注がれているから、手のひらに乗っけたとき、心地の好い重みを感じる。聴き終えたとき、豊かな時間を過ごしたような、良い気分になる。そしてなによりも、音楽を前に悩んだり苦しんだり、ときには世の中からはみ出したりしながら、それでも音楽への愛おしさから切磋琢磨し、大切な時間を積み上げてきた沢山の先達の息遣いさえもが、彼女の音楽からは聞こえるような気がする。だから、嬉しい。」(天辰保文)
「輝ききらめく光やその光を取り巻く闇の中に浮かび上がっては消えるいくつもの「物語」。情に満ちた歌声と潤いに溢れたスライド・ギターで吉村瞳がそれらを読み取り語る時、「物語」には「心」が宿っている。」(中川五郎)
■曲目
1. the juggle of the jangle
2. グラスカラー
3. ヴァレンシア
4. 白いくつ
5. 星屑のまち
6. He’d Never Feel My Love
7. こぼれ落ちた光
8. ピアノマン
9. women’s rights, women’s lights
10. stories
11. Lean on Me (bonus track)
◆カヴァー写真 : ヘンリー・ディルツ
◆参加ミュージシャン :
金子マリ
桑名晴子
駒沢裕城( ex 小坂忠&フォージョーハーフ 他)
関雅夫
丹菊正和
Chidori Quartet
チャールズ清水( ex ソーバッドレヴュー)
永本忠(ex ソーバッドレヴュー)
広瀬波子
細井豊(センチメンタル ・シティ ・ロマンス)
本夛マキ( ex アナム&マキ)
マック清水( ex BAHO 他)
松田ari幸一(ラストショウ 他)
ゆげみわこ
野々村樹理
奥山秋菜
【吉村瞳(よしむらひとみ)】
8 月27 日 愛知県生まれ。中学生でエレキギターを手にし、スライドギターをはじめる。
その後、すぎの暢のプレイに衝撃を受けラップ・スティール・ギターへ。アコースティック・タイプのラップ・スティール・ギターでの弾き語りスタイルは日本国内では稀有な存在となる。
ソウルフルなヴォーカルと豊かな音楽性、(ギターの)プレイ・スタイルが評判となり、全国各地でライヴ活動を行う。その数は年間100 本を超える。
定評のあるオリジナル曲に加え、デルタブルースからアイリッシュ、ネイティヴ・アメリカンなどのルーツ・ミュージックのカヴァーを織り交ぜながら、他方、ルーピングマシンやハーモナイザーなどを駆使しするソロ・パフォーマンスは圧巻。
レパートリーは(2020 年7 月現在)150 曲を超え、ライヴ毎に異なる選曲、セットリストを大幅に入れ替えることも彼女のライヴの大きな魅力。またギタープレイは20 種類を超えるオープン・チューニングが基礎となっており、曲作りも直感による豊富なチューニング方法から生まれることがある。そのため彼女のオリジナル曲はどこか魅惑的で哀愁のあるメロディーが特徴的。
人の心の“やわらかな” 部分とせつなさをシンプルなメロディーにのせうたう吉村瞳は数少ない「ホンモノ」のミュージシャンでもある。