原田健一
夢の中で倫理が生まれるー原田健一映像集成I

¥4,950 (税込)

発売日:2021年7月25日

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説明

民族実験映画の泰斗!社会の底辺から世界を俯瞰し、記憶から忘れさられた人びと、その生きる姿を写す。
原田健一の映像集成、第一弾。貴重な里国隆の演奏シーンも収録。

民族実験映画の泰斗! 社会の底辺から世界を俯瞰し、記憶から忘れさられた人びと、その生きる姿を写す。
初期の『あがれゆぬはる加那』シリーズは、奄美の盲目の歌者・里国隆を訪ね、1970年代の奄美の村々のすがたをロード・ムービ的に写した作品。
CD『あがれゆぬはる加那』は映像につけられた音源をもとにCD化したもの。
なお、第一作は、里国隆の生地・あやまる岬の風景と「あがれゆぬはる加那」をうたう里の映像が収録されており、必見の映像。

仕様:DVDブック(BOOK+DVD4枚+Blu-ray1枚)

■映像収録内容
DVD①「流出」
あがれゆぬはる加那 第一、二、四、五部(95分25秒):奄美の盲目の歌者、里国隆に会いに奄美を訪ね、里国隆のうたに酔いしれ、島の村々を写した映像。里国隆が「あまぐるみ」を絶唱する姿を写した映像も含む。

DVD②「共喜」
あがれゆぬはる加那 第三部 ふたたび(49分40秒):石垣島などの八重山諸島の村々から、奄美の村々の何気ない風景と野茶坊バンドによる音楽がかけあわされる。
Cuidado!(クイダード!)(50分23秒):トロピカーリア運動に深い影響を受け、1983年にブラジルを訪れた紀行映画。貧しいがどこよりも太陽に近い場所に生きる人びと。

DVD③「亡国」
家族製造計画(67分46秒):強い自意識、日記映画風な叙述、風景論、映画論、反自伝的メロドラマ。
Station Light(2分36秒):路傍の霊魂を追いかけて、電車の床、駅の人びとの足下に広がる世界を写しつづける短編映像。
蝶魂記(20分):能「胡蝶」を魂の死と再生のドラマとして見立てて、能楽界では知る人ぞ知る故・桃園蹊子が仕舞いを演じる幻想譚。

DVD④「感情」
月日の光(63分29秒):京都、大阪を中心に、日本の伝統文化をめぐる、異和と親和、その距離と時間のなかで、日本をめぐるさまざまなイメージがぐるぐると回り続け、輪廻のように世界が転生する物語
紋様を歩く(19分17秒):縄文土器の紋様をモチーフに、建国以前の日本の姿、国家を知らなかった人びとの世界と文化をもとめて、八ヶ岳の周辺の高地を映像はめぐる。

Blu-ray①理会
夢の中で倫理が生まれる(63分):W・イエイツの詩をモチーフに、1996年のアイルランドの映像と、2019年のにいがた島の映像との対話、それをつなげるパフォーマンスが入れ子状のようにつながる思索ドキュメント。
修験の祈り(34分36秒):醍醐寺の吉野山での修験における死と再生の過程が、吉野山をめぐる聖地を遍歴をすることを通して実現していく、その儀礼を記録する。

■原田 健一(はらだ けんいち、1956年 – )プロフィール
日本の人文学者、新潟大学教授。専攻、メディア史、マス・コミュニケーション理論。
映像・音楽の制作、プロデュースをおこなう。1992年より和歌山県田辺市の南方熊楠旧邸の調査に従事。『熊楠研究』編集委員。2005年東洋大学大学院博士課程修了、「ブルーマー映画論の研究 映画の普及過程における受け手」で社会学博士。2010年新潟大学人文学部教授。

 

 

 

レーベル

日月舎