説明
月の思いを運ぶ声。どこからか神さびた男の声が聴こえる。
南の島の月の夜の、がじゅまるの樹が枝張る木の下闇のそのあたり……。
八重山島うたのスタンダードをうたって従来の民謡アルバムとはまったく異なる静謐な佇まい。三絃と箏と肉声だけで構成された深い藍と鮮やかな青が象る唄の小壷天。 大工哲弘のうたごえは故郷、石垣島をとおく離れ普遍在に朗々と鳴りわたる。「懐かしさ」と「憧れ」の間を揺れる生れ島への想い。月が出てやがて消えるまで、誰かにつたえるでもない、じぶんだけにぽつりぽつりと語りかける情うた集。1995年作品
1. 月ぬ美しゃ
2. 大浦越地
3. 胡蝶の唄
4. デンサー節
5. 川良山
6. 与那国の猫小
7. つぅんだら節
8. あがろーざ
9. スビヌオーザ
10. とぅばらーま
11. 月のマピローマ
大工哲弘 唄 三絃
大工苗子 唄 琴 囃子
持田明美 三板 (トラック3)