説明
「主にティナリウェンの活動でお馴染になってきたトゥアレグ民族による<砂漠のブルーズ>。アブダラー・ウンバドゥーグーのこのアルバムにフランス人のギタリスト、ダニエル・ジャメーが参加しているせいか、メロディックな要素がほんの少し強い気がします。とにかく聴きやすく、無意識のうちに癖になる音楽です。」(ピーター・バラカン)
かつて“砂漠の民”トゥアレグの人々は、カセットにコピーされた彼の音楽を聴いて、勇気づけられ、そして平和を希求していた… 数多くのアーティストにリスペクトされる、“砂漠のブルース”のパイオニア、アブダラー・ウンバドゥーグーがDESERT REBELから6年振りに発表したソロ・アルバム!プロデュースはDESERT REBELにも参加していたダニエル・ジャメ(exマノ・ネグラ)。 アブダラーのアクースティック・ギターと渋みを増したヴォーカル、静かにうねるリズムとメロディが心に染みる”砂漠のブルース”です。
ニジェールで誇り高きトゥアレグ人として生まれたアブダラー・ウンバドゥーグーは(1962年生)、16歳の時に初めてギター手にして、独学でこの楽器をマスター。サハラ砂漠におけるエレクトリック・ギターの先駆者の一人で、ティナリウェンの僚友でもある。 トゥアレグ古来の旋律に影響を受けたメロディーに、トゥアレグの解放を訴える詞を乗せて、多くのオリジナル曲を作曲。トゥアレグ語で歌われるアブダラーの歌は、砂漠の中でトゥアレグ抵抗歌手の伝説を生み、ダイレクトに乾電池カセットレコーダーに録音されるアブダラーの歌とギターは、トゥアレグ人たちの野営地から野営地へと無数のカセットコピーとなって伝播していった。 ダニエル・ジャメ・プロデュースで録音されたアブダラーのソロ・アルバムは、彼1980年代終わりから1990年代にかけて、彼が作曲した重要な曲を再度録音し直したという、まさに”砂漠のブルース”のエッセンスとも言える内容。ダニエルの弾くスライド・ギターも聞き所の一つです。
■曲目
01. ジェイシェ・シャービ
02. アラハット・トゥマスト
03. タダルト
04. タプシクト
05. タッシリ
06. スヴニール・ナム
07. エラン・ウィナ
08. アフリキヤ・タウーラ
09. バルース
10. ザガザン
11. ニルタイ・イド・ワクサン・ネット
12. アルヘール