説明
神への賛美よりも生臭い人間愛。そして自由奔放な折衷主義。それこそがオクシタニアの伝統だ。フランスのディープ・サウスには、今もトゥルバドゥールたちが生きて いる。松山晋也
オクシタニア ケザコ?”第三弾!
「天空の町」コルド・シェル・シエルからやってきた、アクースティック・ラジカル・ミュージック!
ダニエル・ロッドー率いるラ・タルヴェーロは、音楽グループであると同時にオクシタニアの口承文化(民話や民謡)を採集・採譜する活動も行っている文化団体。
彼らのサウンドの特徴は、オクシタニアの民俗楽器を駆使したアクースティックかつラジカルなアンサンブル。このアルバムではカビリア人(アルジェリアの先住民族でベルベル系)のミュージシャンが加わっていて、オックのトラッドにグナワ〜シャービのリズムやメロディが絡み、ニュアンス豊かな音楽が展開している。
ゲストには、今話題のグループ、マッシリア・サウンド・システムのタトゥーも参加。トラッドを装った、ラジカルなオクシタン・ポップ・アルバムとして重要な位置を占めている。そして注目したいのが、ラ・タルヴェーロのヴォーカル、セリーヌ・リカールの野性味溢れる小鳥のような歌声です。
「どっこいラ・タルヴェーロの音楽は古い中世的な南仏民謡の衣を着ながら、中央集権文化を撃つマイノリティー文化と、アンチ・グローバリゼーションの戦闘的なメッセージにあふれたピリ辛ものなのである。」(向風三郎 解説より)
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