説明
反人種差別、反グローバリゼーション、反遺伝子組み換え、反極右…マニュ・チャオらと並び90年代からフランスで最も影響力を持ち、アルバムを次々と大ヒットさせたミクスチュアー・ロック・バンド、ゼブダのフロントマン（下町の若僧）が遂にソロ・デビュー！
北アフリカ出身移民の第二世代の若者（ブールと呼ばれる）とトゥールーズ出身の非ブール（いわゆるフランス人）からなるゼブダは、90年代はじめにレコードデビュー。フランスでは異例のアルバムセールスとコンサートでの観客動員数を記録する、戦闘的で行動的なプロテスト・バンドだった。
2004年にゼブダは活動を「休止」。ステージでところ狭しと走り回り、ジャンプして
いたムスターファ（ムース）とハキムのアモクラン兄弟の二人がソロ・アルバムを発表。ゼブダのギーボード奏者レミ・サンチェスが全面バックアップ。ゼブダのリーダー
だったマジッド・シェルフィも歌詞を提供。ゼブダの遺伝子を受け継いだアルバムとなった。
ラシッド・タハも真っ青のアラブ風ロックにはじまり、グナワのビートが爆発するナンバー、俺たちゃ二人で一人と軽快に跳ね回るレゲエ。グローバリゼーションの象徴G8を糾弾するクールなロック・ナンバー、そしてトゥールーズが生んだ偉大な歌手故クロード・ヌーガロが、彼らのために書いた実際に起きた郊外での住民暴動をテーマにした寓話詩、サンプリングされたアラブ風ストリングスが印象的なエンディング・ナンバーまで、トゥールーズ型ワールド・ミクスチュアー・ロックとでも呼びたい疾走する11曲。
注目される南仏の音楽一大拠点、トゥールーズのエネルギーが凝縮されたアルバム。ラシッド・タハやマヌ・チャオに興味のある人はもちろんのこと、ロック・ファンにも是非聞いてもらいたい。
1. アリフ・バ・タ・サ
2. ネアンデルタール
3. ハクとムース
4. ロデオ
5. ミーナ
6. 火の山
7. 郊外の長靴
8. 座った姿勢
9. ラ・ブーシュ
10. 南風
11. お祭りだらけ
