説明
カリブ海の真珠プエルトリコで生まれた、アフロ・カリビアン・パーカッション音楽のホットなグルーヴ!
ボンバ&プレーナの弾けるリズムとメッセージ性溢れる歌詞。10年振りの新譜は、まさに熟れた“音楽”!
「目的は、我々がボンバやプレーナといったリズムを独自のやり方で演奏するのを、ラテン・コミュニティだけでなく、世界中の人々に広めること」(ティト・マトス)
プエルトリコ人たちにとって、ボンバやプレーナは彼らのアイデンティティそのもの。スペイン占領下の時にアフリカから連れてこられた奴隷とともにもたらされたアフロ文化とヨーロッパ文化が混じり合って生まれたこれらの音楽は、様々なパーカッションとヴォーカルのコール・アンド・レスポンスから成る強烈なグルーヴ!
今回もさまざまな腕利き音楽家が参加、プレーナと、さまざまなヴァリエーションのボンバをもとに、ジャズ、サルサはじめ、あらゆるポップ音楽の要素を注ぎ込んで作られたサウンドは実に刺激的だ。
まずはオープニング曲①(PVも必見です!)、歯切れのいいプレーナのリズムと管楽器のシャープなリフで、一気に心を鷲づかみ。しかも歌詞は♪私はどこにも属さない。私は世界の市民だ〜というのだからカッコいい! これぞまさに、現代プエルトリコ人の心意気か。続く②もバリトン・サックスを駆使したゴキゲンなプレーナ。そしてタイトル曲③は、♪きみの愛はまるで熟れた果実のよう〜と艶っぽく歌うボンバ。スピード感あふれるリズム、切れ味鋭い管楽器、躍動するコール・アンド・レスポンスが次々に繰り出され、そこにプエルトリコならではの甘美さと哀愁がからみつく。
ひとくちにボンバ/プレーナといっても実に豊かなヴァリエーションがあり、強烈な個性があり、生命力に満ち溢れているしかもそれは、単に伝統を受け継いだ結果の音ではない。伝統が未来へと継承されていく、その途中の、ある通過点としての“現在”をしっかりと感じさせる音になっているのである。(解説より)
<ビエント・デ・アグア>
「水の風」という魅惑的な意味を持つこのグループは、プエルトリコ特有の音楽であるボンバとプレーナを専門に演奏する音楽集団。
1997年にパーカッション奏者のティト・マトスとフルート/サックスやアレンジを担当するリカルド・ポンスを中心にニューヨークで結成される。ジャズやファンクなどの要素を大胆に導入したデビュー作『De Puerto Rico al Mundo』(98年)がアメリカはもちろんのこと、日本でも高い評価を得る。
その後アコースティック・ライヴ作『Materia Prima』(2004年)を経て、プエルトリコの戻った彼らが満を持して発表したのが、この『フルータ・マドゥーロ 熟れた果実』。
ヘマ・イ・パベル、ジェリー・メディナらもゲスト参加!
曲目
1. 世界の市民
2. ふらついている男
3. 熟れた果実
4. ローラ
5. 私の火を奪わないで
6. 君を想う
7. バタタども
8. “インガ”を持たない人などいるのか
9. 入場無料
10. 泣き叫ぶ私のキント
11. ねえ、カルミーニャ
12. ラ・パランダ