説明
ラムンショー・マッタが、日本で出逢ったMama!Milkの空間と風景を生む、アコーディオン、コントラバスの音に彼のギターと歌がまじりあい、ひっそりとした禅的な、かつ現代的でもある空間のサウンドが生まれる。そこに石、竹、水、貝、金属音、声などのサウンド・オブジェクトを手掛ける小宮広子の「音」がそのサウンドの中に点を置く。
この作品は、ジャケットのイラストを描く画家でもあるラムンショーが手掛けた。
空間に点が生まれ、点と点が線を生む。そこには空間と間が必要である。
その点と点は生命と生命の距離やつながりでもあり、点と線を生み続ける現代の樹や森を想起させるてくれるアンビエント・ミュージックである。
Ramuntcho Matta ラムンショー・マッタ ギター&エレクトロニクス
Yuko Ikoma 生駒祐子 (mama!milk)アコーディオン
Kosuke Shimizu 清水恒輔 (mama!milk)コントラバス
Hiroko Komiya 小宮広子 サウンド・オブジェクト
1. Slow down
2. Deep Roots
3. Liquid Body
4. Far Far Far
5. Inner Clouds
6. Matta
7. Vapor Actos
8. Floating Up
9. New Born Bones
10. Close Up
11. Back To Me
12. Me 2 You
ラムンショー・マッタ。
即興、実験音楽、アバンギャルドなどのフィールドで活躍する作曲家であり画家である。
ジョン・ケージや、スティーヴ・ライヒ、ジャズのドン・チェリー、サウンドポエットのブライアン・ガイシンなどと共演、歌と文学とアート、ポピュラー音楽の境界線を破りオリジナルな活動を行う。
1995年に高松宮記念世界文化賞を受賞した画家、 故ロベルト・マッタ氏を父に持つ。
今の時代の加速と中断を繰返す世界に振り回される人々への一服の幽玄と出逢う茶の間、くつろぎを表現している。
mama!milk。
アコーディオンの生駒と、コントラバスの清水を軸とするユニットで、京都を拠点とする。各地の様々な空間、古い劇場、客船、寺院等で演奏を重ね、その、クラシカルな香りと新鮮さをあわせ持つ楽曲と「Cinematic Beauty 」とも評される艶やかなパフォーマンス、そして、独創性溢れる数々のアルバム作品が、インストゥルメンタル音楽の世界で独自の輝きを放っている。
https://www.mamamilk.net/
小宮広子。
舞踏の音楽から活動が始まる。その場の空気、空間、踊る身体から感じる直感やイメージをメロディやリズムにとらわれることなく即興の音に表現する。自然の素材や金属、ボール、パーカッション、玩具、声などを使う。
その音は自然物や身の回りにある様々なオブジェクト(物)に生命を吹き込むようだといわれ、その表現は、聴く者の呼吸や動作に新しい感覚を呼び覚ます。
https://www.jinen-butoh.com/hiroko_profile_e.html
MA_TTA
空間を横切るアコーディオンラインはささやきのように慎ましい。ダブルベースにいやされる一定のパルスの野性の生命。
そして特異なパーカッションアプローチでちりばめられた音の配列。そこに人が気づかぬうちに人の感覚に触れていく遊び心たっぷりのギターパターン。
2007年3月にマルチアーティストであるラムンショー・マッタの呼びかけでママミルク、そして小宮広子、そしてラムンショー・マッタによるアンサンブルは京都で録音された。このライブは、全体としてミニマルでありながら夢想的であり、抽象的な、音楽的地形をそこかしこに醸し出す。
純粋な生命の形は、結果、即興を完成させる。音楽は私たちをとりまく環境の詩である。
疑いなくこのCDは、つつましく喜びに満ちたそれらの証である。
フランソワ-ザビエル ユベール Francois-Xabier Hubert ( 04 November , 2010 )