説明
レナ・サーカス。
1999年に結成された、パリを拠点とする実験的音楽グループ。
グループ結成当時から舞踏のパフォーマンスを筆頭にライブペインティングや シネマコンサートといった音楽以外の分野の現代美術との共演を行い、フランスのエクスペリメンタル・ミュージックシーン、アンダーグラウンドシーンで 好評を博す。
2010年には、ビンボタワーからLP・CDを合わせたアルバム「TE HUUR」を発売している。
LENA CIRCUSのアルバム 『JAZZ HEADED』は、ニコラ・ムーラン(ギター)、 ギヨーム・アルボンヴィル(ドラム)、アントワンヌ・ルテリエ(ギター、サックス)の3人による、フランスはパリのエクスペリメンタル・ミュージックトリオ、レナサーカスの4枚目のアルバムになる。このアルバムはフリージャズとエクスペリメンタル・ミュージックの中間に位置し、オリジナルメンバー3人に加え国籍・スタイルの異なるミュージシャン達との出会いにより完成された。
Duende Main Noireは、パリのメトロでブルースを演奏するニコラ・ムーランに出会い、サフマットは、数年に渡りアントワンヌ・ルテリエとエクスペリメンタル・パンクロックを展開し、スズキは、リコ・ゴトウトリオでドラムを務めるアルボンヴィルと演奏している。
核になるレナサーカスはフリージャズ調のドラムとリバーブ、ノイズを重ねたエレキギターとの構成で2002年から活動を続けている。
スズキのベースとDuende Main Noireのサックスはダイナミックでグルービーなフリージャズ的な要素をもたらし、サフマットのボイスとエフェクトは全員をつなぎ合わせながら、聴き手をデヴィット・リンチを思わせるダークな催眠の世界へと引き込む。
古き良きジャズあるいはフリージャズの生楽器音とリバーブ、ディストーションといったエフェクトでアクセントを付けた電子音、弓で奏でるギター音やアンプを通したサックス、エレクトリック・ボイス・パフォーマンスなど、形式 にとらわれない音の融合は不揃いで夢幻なカオスを創り出す。
1. I Spoke to the Doctor
2. Chelidoine & Berberis
3. Smegma
4. The Walk (part 1)
5. The Walk (part 2)
6. Vitrivian Censorship
7. Jazz headed
Guillaume Arbonville ギヨーム・アルボンヴィル : ドラム
Antoine Letellier アントワン・ルテリエ : ギター、ウクレレ、フルート
Nicolas Moulin ニコラ・ムーラン : ギター
With
Kentaro Suzuki : Double Bass
Sfumatto Di Barjo : Voice
Duende Main Noire : Electric Baritone Sax, Percussions, sample
スズキケンタロー (コントラバス&エレクトリックベース/作曲/編曲)
1973年生まれ、東京出身、パリ在住。
5歳よりピアノ、12歳よりエレクトリックべースを始め、16歳よりライヴ活動を開始。現在は音楽以外のメディアとのコラボレーションも精力的に行い、ジャンルやスタイルにこだわらない活動を展開中。
ロバート・ブレヤード・バルトレット・スバー(アメリカ人 エレクトリック
バリトン奏者)
1952年生まれ、ノースカロライナ州グリーンビル出身。
80年代にジャズに転身。サン・ラとパット・パトリックスに師事。またビル・ピエルスによる25サクソフォンの為の楽曲で演奏。
近年多岐にわたるプロジェクトに参加している。
・オーバーチューブグループ(リリコンを使った最初の実験音楽グループ)
・パンク・ロックグループ“ザ・スエード・カウボーイ”結成メンバー。
・マイルス・デイビスにNYで出会い、SIRスタジオでの演奏に招かれる。
現在パリを拠点に、様々なプロジェクトを展開。アルバム“ジャズヘッド”の中ではバリトンサックスを使い、彼の人生経験から奏でられる実験音で多彩な即興性を披露している。
サフマット・ディ・バルジョ(ボイスパフォーマー)
1974年生まれ、イジルアダム(フランス)出身。
フレッド・バルジョはサフマット・ディ・バルジョを名乗り、ダダイズムから影響を受けた音と映像を使ったクリエーションを多岐分野に渡って行う。主に電気設備の破壊、再構
築、改造に魅了され、彼自身の声を変換するシステムを発明。変調させた肉声に電子効果を加え、他のミュージシャンが奏でる多様な音とより自由に交わることを試みる。実験音楽、ノイズ、オルタナティブ、ロックといった分野でそのアンビエントとリズムを生み出す。