説明
鈴木勲、西川勲、上地gacha一也。
新旧コントラバス奏者3人がソロ・デュオ・トリオと演奏スタ イルを変えながら多彩な音楽を聴かせている。
周知の通り、鈴木勲はこの国を代表するジャズミュージシャンにして、多方面に多大な影響を与えるコントラバス奏者。八〇歳を超えた現在も衰えを知らず、その独自の音楽性はさらに輝きを増している。
西川勲、上地gacha一也は沖縄を拠点に活躍する音楽家。
西川は沖縄の演奏家のみならず、山下洋輔、板橋文夫、小山彰太等、一流ジャズミュージシャンたちとの共演歴をもつ第一級の演奏家。
上地は下地勇のプロデュースをはじめ、ジャズのみならず、ロック、島うた等ジャンルを超えて幅広 く活動する、いま沖縄でもっとも注目されている音楽家である。
本作は西川、上地の二人が リスペクトしてやまない鈴木との共演を強く望んだことから始まった。 鈴木は二人の後輩同楽器奏者の申し入れを快諾、この世代を超えた稀有なコントラバス・トリオは実現した。
レコーディングはすべて、2011年6、7月に沖縄でおこなわれた。出会いのテンションのなかにリラックスしたムードが混じっているのはオキナワのもつ独特の空気感か。 音楽を取り巻く最良の環境のなか、3人の辣腕音楽家は自らの才能を思う存分発揮して、アルバム全体に大きなインスピレーションを吹き込んでいる。三人がそれぞれに持ち 寄った楽曲も秀逸、個性に富んでいて飽くことがない。
三台の変幻自在なコントラバスが織りなす重低音の波動がつたえてくるものはジャズに留まらぬ「世界音楽」、あらたな音楽の予感だ。尖端音楽発信地・オキナワからまたひとつ、「前未来音楽」の態様を予見する蠱惑的作品集が生まれた。鈴木勲プロデュース。2011年作品。
1. Overture (Isao Suzuki) Trio
2. My Romance (Lorenz Hart -Richard Rodgers) Trio
3. 月とボレロ take2 (Kazuya Uechi) Nishikawa- Uechi Duo
4. DetourAhead (Lou Carter-Herb Ellis-John Frigo) Nishikawa Solo
5. Smaile (Charles Chaplini) Uechi Solo
6. I Can’t Get Started (Vernon Duke) Suzuki Solo
7. Hangover(Isao Nishikawa)Nishikawa-Uechi Duo
8. Spairal Talke (ISuzuki-Nishikawa-Uechi) Trio
9. 月とボレロ take1 (Kazuya Uechi) Trio
10. You’ve Changed(Carl Fischer-Bill Carey) Nishikawa Solo
鈴木勲 Contrabass
西川勲 Contrabass
上地gacha一也 Contrabass