説明
Musique pour quatre mains et une bouche
四つの手とひとつの口のための音楽
海を渡って来た者は、異国という魅力として、大陸に迎えられ、また陸を渡って音を放つ。
ギリシャからフランスへ、大西洋を渡ったジェゼフィン・ベーカー、”J’ai deux amours” は、極東へ。
プリペイド・ピアノにハーモニー、ギリシャの旋律が折り重なった音の持ち主、フランス・ギリシャ人ピアニスト、ステファン・ツァピスと、渡仏10年目を迎えるサックス奏者、仲野麻紀による、ギリシャ、フランス、日本の呼応。
1. En attendant… 待ちながら… (Stephane Tsapis)
2. Igor イゴーを(Stephane Tsapis)
3. J’ai deux amours 二つの愛(arr. S.Tsapis / M.Nakano lyric. V.Scotto/ G.Koger/H.Varna)
4. En flanant ぶらぶらと(M.Nakano / S.Tsapis)
5. Reflection レフレンクション (Thelonius Monk /arr. S.Tsapis)
6. Berceuse – pour tous les enfants 子守唄-すべての子どもたちへ- (comp:lyric Maki Nakano)
7. Degrafe mon soutien, Georges! わたしのブラジャーをはずして、ジョルジュ! (M.Nakano/S.Tsapis)
8. Avec des frites? フリットも一緒に? (Stephane Tsapis)
9. Sur la falaise 断崖の上で (M.Nakano / S.Tsapis)
10. L’effleurement du t腎ard おたまじゃくしの愛撫 (Maki Nakano)
11. Poissons rouges あかいお魚=金魚 (M.Nakano / S.Tsapis)
12. Malentendu chiro-buccale 手と口の誤解(M.Nakano / S.Tsapis)
13. Peace ピース (O.Colemen/arr. Stephane Tsapis)
14. Croassement du petit matin 明け方の、鳥の鳴き声 (Maki Nakano)
15. Epilogue エピローグ(M.Nakano / S.Tsapis)
musiciens
Maki NAKANO 仲野麻紀: alto sax, voice, metal-clarinet
パリ市コンセルバトワールJazz科修了。即興という方法で、様々な類のミュージシャンとの演奏を実現し、自己のフォルクロールを探求するユニット「Ky」を主宰。ヨーロッパ、アフリカ、中東、日本を中心に活動中。
現在モロッコでは造形作家とスーフィー教楽士と音の制作に取り組む。
世界に溢れる自然の音に触発され、紡ぎだされる音を、Saxを介した表現を目指す。
http//kyweb.fr
Stephane Tsapis ステファン・ツァピス: piano
幼少からピアノを始め、セロニアス・モンクに傾倒。Banjamin Moussay、クラッシックをJosette Morataに師事。
パリ地方音楽院にて編曲科修了。
数多くの伴奏、映画音楽の仕事の傍ら、自身のプロジェクトkaI¨makiで、作家Andre´ Ke´dros の作品から影響を受けたアルバム”mataroa”を発表。
1945年、多くのレジスタンスや知識人を乗せ、ギリシャを出発した船mataroaを題材にしたその作品は、今、ツァピス自身ギリシャ人としてパリに生きる者の希有な民族性が表現されている。
http//:www.kaimaki.fr