桃山晴衣
うたづくし 小唄・端唄

¥3,300 (税込)

発売日:1999年8月31日

商品コード: RG-6 カテゴリー: , タグ: ,

説明

洗練された発声と三味線技で、新たな日本の民衆歌を誕生させた桃山晴衣。長らく品切れとなっていた1999年発売の小唄・端唄集が待望の再入荷!

ここで収めた曲は、どれも懐かしい故郷の景色と風情、粋、うたうことにより、尚それらを増幅させて確かめ合い楽しんだ、うたの数々です。70年代の終わりまでは、寄席などで演奏すると、「秋の夜」のような難曲にも必ず何人かが合わせてうたい出すほど、“ふつうの人”が口づさんでいた。そういう曲を主に選びました。自分が好きで得意にしているものも入っております。
東京でおこった小唄、そして端うたは、60年代から70年代にかけ、三ゴ(小唄、ゴルフ、碁)と呼ばれるほど流行り、都市でも田舎でもあまねくうたわれました。
小唄はカテゴリーやパタンがあるものではなく、様々な芸を極めた人が、その人の風でうたう自在さと、味わいの深さを魅了とするもの。一般にも浸透しているがプロの手にかかると、また違います。‘50年、‘60年代は私の師、人間国宝の宮園千寿が水野ハツ、宮園千恵が金子千恵子、というように各流の名人級が本名で活躍しており、林立してきた家元たちのはるか上をいく伎倆を誇っていました。このCDの演奏には小唄・端うたともに、私の大好きな、深い音色の宮園節の三味線を用いました。(桃山晴衣)

【小唄】= 幕末から明治にかけ端うたの流れからおこったと云われ、邦楽に通じた粋人たちの遊びの場で即興的につくられたものが多い。

【端うた】= 上方でおこった地歌の長歌に対し、短い歌という意、江戸で生まれたものもあるようだ。小唄に比べ庶民により広く愛好された。

■収録曲
01 お江戸日本橋………(端うた・はやり歌)… 本調子
02 春風がそよそよ……(小唄)      … 本調子
03 梅は咲いたか………(端うた)     … 本調子
04 きりぎりす…………(小唄)      … 三下り
05 虫の音………………(小唄)      … 本調子
06 おたがい……………(小唄)      … 本調子
07 秋の夜………………(端うた)     … 本調子
08 ちょういちょとんぼ(小唄)      … 二上り
09 筑前今様……………(端うた)     … 二上り
10 深川…………………(古謡)      … 二上り
11 咲いた桜……………(端うた)     … 三下り
12 初出…………………(小唄)      … 三下り
13 竹は八幡……………(小唄)      … 三下り
14 舟の船頭衆…………(小唄)      … 三下り
15 雪のだるま…………(小唄)      … 三下り
16 浅間小浅間…………(小唄)      … 二上り
17 浮かれ狸……………(小唄)      … 二上り
18 髪のほつれ…………(端うた)     … 本調子

■桃山晴衣プロフィール
六歳より三味線を始める。60年桃山流を創立。家元となる。
63年、人間国宝、四世宮園千寿のただ一人の内弟子となり、宮園節の奥儀を極める。74年家元をやめ日本の音楽の生まれた様、生きている状況を探すため、各地の子守歌、古謡、わらべ歌を訪ねる。80年、十二世紀の流行歌謡集「梁塵秘抄」を作曲。伝統と民族音楽のエッセンスを美しく融合させた独自の音楽世界を切り拓く。ピーター・ブルック演劇「テンペスト」のヴォーカル、音楽を担当。94年にはパリの太陽劇団で一カ月のワーク・ショップ指導など、海外においても幅広く活動。「夜叉姫」「浄瑠璃姫」など創作多数。

レーベル

立光学舎