説明
“ いま時を超えて響く、おおいたの歌”
歌う旅人松田美緒が、古い音源を手がかりに、
大分県各地を訪ねて探し求めた歌が甦る。
2017年より大分県で始まった歌探しの旅で、歌手・松田美緒が出会った”知られざるおおいたの歌”。
現地を歩き、歌い手や土地の人々とのふれあいを通じて掘り起こした歌の原石を、あたらしい歌に昇華させた。
CDブック『クレオール・ニッポンうたの記憶を旅する』(アルテス/2014)を発表し、二度に渡って
日本テレビ「NNNドキュメント」で歌発掘の活動が番組化された後、2017年、大分県の歌発掘の
依頼を受ける。
40年前の録音800曲近くを全て聴き、大分のスタッフとともに歌の背景や歌い継ぐ人たちを訪
ね、一つ一つの歌のイメージを作り、2019年2月にホルトホール大分で初演。
民謡と呼ばれる前の根源的な”うた”をすくいあげ、世界に響かせる。
■曲目
1.波のまにまに (豊後高田市香々地町見目)
2. 朝草切り歌 (日田市上津江村川原)
3. 玖珠の木挽き唄 (玖珠郡玖珠町小田)
4. Tantum Ergo ~グレゴリオ聖歌「サカラメント提要」より
5. えびすまわし (佐伯市提内地区)
6. フイゴ唄 (佐伯市宇目町木浦鉱山)
7. 宇目の唄 (げんか佐伯市宇目町)
8. むこどり山から (玖珠郡玖珠町北山田)
9. ホラホラ眠れ~豊後竹田の子守歌 (臼杵市野津町河内)
10. 青のりとり歌 (中津市小祝)
11. 波のまにまに epilogue
■ミュージシャン:松田美緒(vo)、鶴来正基(p)、渡辺亮(per)
■プロデュース:松田美緒・林弘美(EnCanto)
■松田美緒プロフィール
ポルトガル語やスペイン語など六ヶ国語を操り世界中で音楽活動を重ねる、歌う旅人。リオ・デ・ジャネイロで録音した1stアルバム『アトランティカ』で2005年ビクターよりデビュー。
南米や欧州の国々で現地を代表する数々のミュージシャンと共演、アルバム制作を重ねる一方、2012年より日本内外の忘れられた歌を発掘し、現代に蘇らせている。
2014年に発表したCDブック『クレオール・ニッポンうたの記憶を旅する』は高い反響を呼び、文藝春秋『日本を代表する女性120人』に選ばれる。
2016年と2017年、日本テレビ系列『NNNドキュメント』で松田美緒の活動を追ったドキュメンタリーが放映され、ギャラクシー賞などを受賞。
2019年7月には大分県各地の歌を掘り起こしたCD「おおいたのうた」をリリース。聴く人を深い感動にいざなうその歌声には、彼女が旅した様々な地域の魂が宿っている。
同じく7月に、ブラジルに移民した日本人たちによって唄い継がれた歌を土取利行と甦らせた『月の夜のコロニア〜ブラジル移民のうた』も発売。