説明
2012~2013年 台北、沖縄、ソウル、東京での鈴木常吉のライブを追ったロードムービー!
※本作品はDVDとなります。
■chapter
1. オープニング
2. 東京2013年3月
3. 東京クワトロライブ
4. 台北2012年8月
5. 台北ライブ
6. 沖縄2012年10月
7. 沖縄ライブ
8. ソウル2012年12月
9. ソウルライブ
10. エンディング
撮影・編集:桑本正士
出演:鈴木常吉、中尾勘二、服部将典、Kim Doo Soo
仕様:COLOR,MPEG-2,片面2層,複製不能NTSC,ドルピー・デジタル,16:9LB
収録時間:94分
浮んでいると思ったら落ちてころがっていた。ころがっているのかなと思ったら佇んでいた。佇んでいるのかなと思ったら歌っていた。歌っているのかなと思ったら眠っていた。眠っているのかなと思ったら漂っていた。他人が思うほど人はひとつの状態に長くとどまれない。それはおたがいさまだ。おたがいさまだから歌っていないときの鈴木常吉に向かって何故歌わないのかと非難をあびせないでください。呑んだり食ったり歩いたりぼおっとしたりしますよ誰だって。そういうことをするから歌だってうまれるのでしょう。旅をしていると思ったら東京に帰っていた。鈴木常吉がほうぼうで歌っている。そういう映像作品だ。台北、沖縄、ソウルで鈴木はコンサート会場、道端、住宅の横、公園その他で歌う。場所が歌わせるのか。歌が地を拓くのか。どこに歌いかけても悲しい。楽しくても悲しい。切なくても悲しい。でも泣いているわけにはいかない。次の歌を鈴木はきっと歌っている。歌っているときに他のことを考えない。全編そのように見える。きっと映像を撮っているときには他のことはまるで考えたことがないという人が撮っているからだろう。地を探り手で辿りながら漂っている。意味を求めているからではない。意味を無くしたからだ。と思う。
2014年夏、湯浅学
■鈴木常吉(すずきつねきち)プロフィール:
80年代にセメントミキサーズにボーカル/ギターで参加。
1989年、伝説のバンド・オーディション番組TBS「イカ天」に出場、3週勝ち抜き注目を集める。
90年、セメントミキサーズ「笑う身体」でメジャーデビュー。音楽性が高い評価を得るもアルバム1枚を残して解散。
翌91年、つれれこ社中にボーカルとアコーディオンで参加。
97年、つれれこ社中、オフノートより「雲」をリリース。ビートたけし、高田渡、忌野清志郎らに絶賛される。
2000年、つれれこ社中、活動休止。
2006年、満を持して初ソロ作「ぜいご」をリリースする。
2009年、TBS放映のテレビ・ドラマ「深夜食堂」(原作、安倍夜郎、主演、小林薫) で「ぜいご」収録の「思ひ出」がオープニング曲として使われ、大きな反響、話題を呼ぶ。
2010年、ソロでは二枚目となる 「望郷」をリリース。
2012年、台湾、韓国での公演を行う。
※9/7同時発売のシングル『鈴木常吉/雨』は