説明
渋さ知らズや藤井郷子オーケストラへの参加でも知られるサックス奏者/全身音楽家・泉邦宏の全編尺八によるソロ・アルバム!自作の塩ビ管尺八、低音や倍音を楽しむ特殊尺八なども使用し、多重録音やエフェクトも活用。ノイズ、アンビエント、伝統音楽、ジャズなどのミクスチャー音楽!
◆ライナーノートから
尺八は爺さんの形見というものが家にあって、子供のころ吹いたら音が出て母にあんた筋がいいわねと言われた記憶がある。なんかうれしかったんだろうね。大人になってサックス始めてからたまに吹くようになって、たまたま横山勝也さんのCDを聞いてこのすごい音はどうやって吹いてるのか、習いたいと思い、半年ほど先生に習いました。古典本曲を習ったのですが、これが難しくて修行のようでとても人前でふくようなもんじゃないなと思ってました。最近になって入手した民謡の譜面を適当に吹いてみたら簡単で気持ちよくて楽しくなっちゃって、それから人前でも吹くようになって、サックスの森順治さんから長尺いただいてから長いのに興味が出て、竹で作るのは大変だから塩ビ管で全部のキーの作って、そのうち倍音を楽しむやたら長いの作り出して、ここらでひと段落と、録音しました。「もがりぶえ」ってのは冬の冷たい風が垣根なんかに当たって鳴る音のこと。もう尺八そのまんまのいい言葉でしょ。1,2は一晩で録った即興をつなげて一つの組曲にしました。塩ビ管が大活躍。低音専用の2メートルものなど、特殊なのも大活躍。2の後篇ではエフェクトを大幅に活用しました。3,4は今までも何度かやったジャズの名曲を尺八でシリーズ。4などはかなり古典尺八的奏法が似合います。5は尺八用に作ったブルース。6は2度違いのハーモニーとポリリズムと繰り返しと正しくない奏法。7は民謡を常に明るい響きになるようにハモった。8,9は民謡を自分的にポップにやってみた。10は直球勝負の民謡です。
曲目:
1. 様々な尺八による即興組曲「もがりぶえ」前篇
2. 様々な尺八による即興組曲「もがりぶえ」後篇
3. Song for che
4. Wise one
5. 馬鹿は見る
6. 一尺八寸管と一尺6寸管尺八による即興組曲「Song for minority」
7. 秋田草刈唄
8. 秋田おばこ
9. 貝殻節
10. 秋田馬方唄
All music performed by 泉邦宏
◆泉邦宏プロフィール
基本的にはサックス奏者。シンガーソングライター。様々な楽器を操る全身音楽家。1967年7月13日生まれ。早稲田大学在学中モダンジャズ研究会でアルトサックスを始める。尺八は半年間、横山勝也氏の手ほどきを受ける。大学時代より音楽活動を始め、20代半ばより「渋さ知らズ」に参加。ドイツのメールスジャズ祭や、イギリスのグランストンベリーフェスなど世界各国で演奏。キタカラレコードから多重録音のソロ作品を多数発表。現在、サックス吹きとしては藤井郷子オーケストラに参加。渋さ知らズにはたまに参加。他にさまざまなミュージシャンとセッションを行っている。ソロ活動ではギターや三線の弾き語り、サックス、尺八、カリンバ、笛、おもちゃ、ドラム、パーカッションなど、様々な楽器を個別にあるいは同時に駆使して独自の音世界を創っている。
ブログ:https://blog.livedoor.jp/izumix555/