説明
サックス奏者として渋さ知らズ、藤井郷子オーケストラなどでも活躍する
泉邦宏のソロ・アルバムが今年も登場!
味わい深い歌声に、ストレートに攻めるギター、ベース、ドラムス、
そして豪放なサックスが自由に飛び回ります!
泉邦宏流の反戦歌ともいえるブルージーさ滲む楽曲を中心に、
至福の食事を描いた「とんかつ定食讃歌」や、明治・大正小唄風の異色曲「いやだよ小唄」など、
めくるめく全14曲を収録。
■収録曲:
1. とりさんたち
2. センソーしたいやつら
3. 美しい村
4. とんかつ定食讃歌
5. なにゆえに
6. いやだよ小唄
7. 地蔵
8. ミカママ・ブルース
9. 年老いた男
10. まぼろしの20代
11. とりさんたちの会議
12. 祖父を想いて今を憂う
13. 即興~馬子唄
all words & music&all instruments by 泉邦宏
■ 泉邦宏プロフィール
基本的にはサックス奏者。シンガーソングライター。様々な楽器を操る全身音楽家。
1967年7月13日生まれ。早稲田大学在学中モダンジャズ研究会でアルトサックスを始める。尺八は半年間、横山勝也氏の手ほどきを受ける。
大学時代より音楽活動を始め、20代半ばより「渋さ知らズ」に参加。ドイツのメールスジャズ祭や、イギリスのグランストンベリーフェスなど
世界各国で演奏。 キタカラレコードから多重録音のソロCDを数多く発表。
現在、サックス吹きとしては藤井郷子オーケストラに参加。渋さ知らズにはたまに参加。他にさまざまなミュージシャンとセッションを行って
いる。ソロ活動ではギターと三線の弾き語り、サックス、尺八、カリンバ、笛、おもちゃ、パーカッションなどさまざまな楽器を駆使して独自の世
界を切り開いている。
■ ライナーノートから
メッセージ性の強い歌って好きじゃなかったんだけど、こんな世情でさ、テレビとか新聞見るたびに怒りが込み上げてきて、新作のうたを作
ろうって思った時には完全怒りモードだったのです。怒りモードばかりでは自分も消耗してしまい、これじゃいかんと、「とんかつ定食讃歌」
とか「まぼろしの20代」なんかが出来ました。2日で一気に10曲作って、それまでに未完成だった3曲完成させて、春の旅回りで練り上
げていったら、3曲は淘汰されて10曲残りました。今までの自分にはなかった分かりやすいビートを刻むっていう作業が新鮮で楽しかっ
たです。この手の音楽を聴いてくれる人はたいがい世の中に対して僕と近い見方をしていて、こういうのを最も聴いてほしい人たちっての
は音楽ってのはテレビで流れてるやつだけしか知らなかったりしてさ、ああ、あんなふうに分かりやすいビートに乗せたら少しは聴いてもら
えるかなって思ってエイトビートとか3連なんて生まれて初めて叩いちゃいました。歌い方もいつも生声でやってる時はとにかく大きな声
を目指して口腔、喉、胸みんな大きく開いたのを基本に歌ってたんだけど、録音する時は逆にみんな少し狭くしてあんまり大きくない声で歌
った方がマイクノリがいいと言うことに気づきました。あと、今更ながらですが、自分にあったキーってのがあるのに気づきました。どんなキ
ーだって歌えるだろうって思ってたけど、キーによって声の感じが全く変わるのですねえ。ついついギターで弾きやすいキーで作ってそのま
ま歌ってたんだけど、色々試してみたら、お、これはいいってのがあるのだねえ。今回の録音は色々発見があって面白かったです。そうそう、
ずっと録音に参加させたかったとりさんたちを参加させることが出来てよかったよかった。