説明
現中島さち子Trioは、2007年より本格的に始動した。故本田竹広氏に師事し、渋さ知らズオーケストラなどに参加、更に過去には国際数学オリンピック出場と異色な経歴を持つ「中島さち子」(ピアノ)のオリジナル曲を中心に、山下洋輔(piano)綾戸智絵(vocal)板橋文男(piano)…と数々の音楽家との共演歴を持ち世界を股にかけ活躍する大ベテランドラマー「つのだ健」、鈴木良雄氏(チンさん)(bass)に師事し、峰厚介(sax)山口真文(sax)辛島文雄(piano)大隈寿男(drums)のバンドなどで幅広くジャズベーシストとして活躍する「生沼邦夫」と共に、主に都内や横浜近郊のライブハウスなどで定期的に活動。
ジャンルを超えて、まさにオリジナルな世界を繰り広げ、多くの人を魅了してきた。
そんな彼らの初CDが、満を持して、現れた。
1. ふるさと
2. 灼熱
3. アフリカの夜
4. Hoping for the future
5. 人形ワルツ
6. 裏山の。
7. Rejoice!!!
8. Happychild
9. 山越え
10. Danny Boy
ラムゼイ・ルイスやモンティ・アレクサンダーのようなファンキーなチューンもあり、全体として、とても音が美しく、力強い。
中島はフランクザッパやダラーブランド、ジミヘンドリクスなどが好きだというが、そんな色彩感も随所に現れる。
また本田竹広の影響か、非常に日本的な、一抹の哀しさ、祈りのような歌も、その迫力ある演奏の中に見え隠れする。
彼らは、素朴なメロディの持つ力や自由で斬新なリズム・音楽を追求しながら、即興作曲の可能性を自分達なりに広げてゆく創造の挑戦を続けている。
CDは、我々の郷愁を誘う「ふるさと」が、斬新で力強いアレンジで始まる。
そして最後はイギリスの民謡「DannyBoy」(子を想う親の心の唄)、広沢と中島のデュオで締め括られる。
2曲目〜9曲目は全て中島のオリジナル、自信作である。
(特に2曲目「灼熱」、7曲目のタイトル曲「Rejoice!!!」は必聴だ。5曲目「人形ワルツ」は美しくウッドベースが歌い、3曲目「アフリカの夜」はスリリングに力強く疾走する。6曲目「裏山の。」では一転、静寂の中で日本的な響きが美しく、9曲目「山越え」では力強いテナーが力強く唸り泣く。8曲目「HappyChild」は子供のカウントの声で始まり、最後はつのだ健のドラムが華やかに爆発する。)
…あっという間の一時間の旅物語。各自の心に寄り添い、希望や光を届けてくれるはずだ。
なかじまさちこ(中島さち子)/(piano&key&compose&arrange)
1979年大阪生まれ。4歳よりピアノを始める。幼少より作曲、即興演奏にも親しみ、多編成の編曲も行う。
ネム音楽院にて、作曲を現代作曲家の壁真理子氏に師事。
14歳〜音楽の世界より一時離れ、数学の世界に没頭する(1996年国際数学オリンピック金メダル、1997年銀メダル)。「ゼータの世界」(日本評論社)一部執筆。
1998年東京大学入学後、ビッグバンドやジャズ研に所属し、初めてジャズ、ロック、ブルース、ファンク、ソウル等、あらゆる、音楽や芸術の世界にドカンと触れ、感銘を受ける。
2002年同大学数学科を卒業後、都内を中心に、自己のバンド(TrioDaVida(+2)”)など、さまざまな音楽活動を本格的に開始。”